受身

 晴れ、気温はマイナス11度。

 急激な冷え込みで路面は凍結しているが、外気温が低いと凍った道でも意外と滑らない。ツルツルでみんな滑って転ぶイメージがあるかと思うが、CMでやっているように少し氷の表面に水が浮いた状態が一番滑るのであって、その水が表面に浮かない状態ではグリップが聞くのである。

 といって油断していると何かの拍子に転ぶことがあると思うので気を付ける必要があるのは間違いない。幸いなことにまだ滑って転ぶということは今年はまだない。

 毎年、滑って転ぶことは1度は経験する。その時にどのような状態で転ぶかがやはり重大である。一番悪いのは転ばないとして無理な体勢をとって、それにより他の部位を痛めてしまうことである。特に痛めやすいのは膝だろう。

 だからどのように怪我の無いように転ぶかが重要になってくる。

 1.頭や体を保護するために帽子や手袋の着用はしていたほうが良い。特に頭は強い衝撃には弱いので厚手の帽子を被っていると多少安心である。後、手は地面についた時のケガを防ぐため手袋をしていたほうが良い。更に手袋をしていることでポケットに手を入れることが無くなるため受け身を取りやすい。

 2.冬のツルツル道路を歩くときはカバンなどを持たないほうが良い。手提げでなく肩に背負うタイプなら後ろ向きに転んでも衝撃を和らげることができるのでそちらのほうが良いだろう。

 3.氷で滑るときは、片足か両足かによって受け身の体勢が異なる。両足が同時に空中に浮いてしまったときはどうしようもないので短い時間の間にどのように衝撃を和らげるかを考えるしかない。

 両足が浮いたときは、必ず背中から地面に着地することになる。背中次に頭という順になるはずであるので、背中よりも頭をかばう必要があるが、残念ながら一般の人の反射神経で両手を挙げて頭をかばうところまでは持っていくことは不可能である。それができるようになるには日ごろから訓練していないと無理である。訓練していても中々できないと思うので、両手を持って行くことはあきらめて両手を広げて手のひらを地面に向けて着地と同時に手のひらを地面に打ち付ける受け身をすることに集中することである。

 その時必ず首に力を入れて頭が反動で地面に打ち付けられるのを防ぐようにする。

 4.滑り止め付きの靴を履く。

 上に書いた受け身などは、日ごろ練習していないと咄嗟にはできない行動である。日ごろベットなどを使って後ろに倒れ込み受け身を取る練習をしておいたほうが良い。そうしていないと簡単にはできないものである。