闇は深い

 靄、気温は0度。

 釧路地方では大雪らしいが、こちらは雪解けが進みそれが相まって靄が掛かっている。アスファルトの路面も湿りで薄氷が張り危うく滑りそうになる。この冬は一度も転倒しなかったのにここにきて滑って転ぶことは無い。

 昨日から私立保育園の話題が持ちきりである。

引用 スポニチhttp://www.sponichi.co.jp/society/news/2017/03/22/kiji/20170321s00042000349000c.html

定員を超える園児を受け入れていた私立認定こども園「わんずまざー保育園」(兵庫県姫路市)が、遅刻や欠勤に罰金や懲罰を科す“ブラック契約”を保育士と結んでいたことが判明し、市が労働基準法違反の疑いがあるとみて調査していることが21日、分かった。

 ことの発端は、森友の問題から起きてきたように思える。森友の方も明日証人喚問ということで新聞に記事はのっているが、今までのニュースが嘘のように沈静化している。その理由の一つが、理事長の言動に踊らされたマスコミがトーンダウンしたことである。明日に行われる証人喚問で何が飛び出すか分からないということで危うきに近寄らずといった態勢を取ったことにある。

 あの大騒ぎした安倍総理の寄付金問題も新聞テレビは取り上げないのは、マスコミの報道姿勢が問われることとなるし、もし偽だとしたら嬉々として報じた内容が今はやりのフェイクニュースということになるからだろう。真実を報じていると自認している大手マスコミにとってそこは避けたいところだからである。

 そこに飛び出した、上記の保育園のニュースは飛びつきやすかったようで多くのマスコミが報じている処である。

 それに関して、保育園、幼稚園業界の闇を明らかにする内容をまぐまぐニュースが載せている。

 内容は、ある意味補助金行政の現場に起こるどの業種でもありがちな村社会の形成である。許認可に係るものはすべて天下りとセットになり許認可を受けたグループだけが利益享受できる仕組みが出来上がる。

 必ず排他的であり、その権利は永久に続くようにシステムが作られそれに合わせて役人の天下りを受け入れるという旧態依然の体質である。そこには、驚くほどの税金が投入されそれにより非効率な運営がなされてしまう。

 確かに許認可施設は、基準に従うことが条件になっているため何の実績もない業者が参入し事故を起こすことを未然に防げるという利点がある。その利点は全くもって正しいのだが、それをうまく利用して懐が温かくなるとその金の匂いを嗅ぎつけて政治家がすり寄ってくる。そこに政官民の癒着構造が出来上がる。それを破壊しようにもうまく抜け道を作られてしまい半永久的にその仕組みは続いていく。

 その利権の中に自民党はもちろんのこと共産党が一枚かんでいるというのも驚きである。そこにあるのが労働者の権利を守るために働く労働組合の存在がある。その理由も分かるような気がする。非効率な公立保育園や公立幼稚園が効率的な民間保育園に取って代わられてしまえば職場を失うことになる。民間が入れば手厚い保育はできないという最もな理由は分かるきがするが、同じ投入する補助金の額で民間なら倍以上の待機児童を救えるなら民間に移行すべきだろうと思うが実際は上手くいかない。

 この保育園の闇、何故待機児童が減らないのか更にあれだけ税金を投入しても現場で働く保育士の待遇が劣悪なのも誰がそれを吸い上げているのか、やはりこの状況を変えるためには政権交代位ではどうにもならないということなのだろう。