雑感

 曇り、朝方の気温は12度。風は無い。

 朝、外に出ていると頭上の空で鳥の鳴き声がするので見上げたら、渡り鳥だった。V字がたに並んで南の空に飛んでいく編隊が何個も上空を通り過ぎる。

 よく見ていると、鳴き声を出している編隊と出していない編隊がいる。あの鳴き声は、どういう意味を持つのだろうか?それわ渡り鳥にしかわからない。さらにいくつもの編隊で群れを成して飛んでいるが、あの飛翔力には驚きである。もし体力が尽きたり体調を崩せばあの群れからはぐれてしまうのだから並大抵の体力では脱落してしまう。南に渡る間にもその群れからはぐれてしまう個体も多いだろう。それはどんな群れでも同じである。しかし、あの鳴き声を聞いていると何故だかもの悲しさを感じさせる。決して人を勇気づける鳴き声では無い。

 昨日は、日ハムがリーグ優勝を果たした。道内の民放はこぞってそのシーンを昨日の夜から今日の朝まで競うようにニュースで流している。それ程、道内で野球人気が有ると思わないけれど、道内のプロスポーツは野球しかないような勢いである。

 テレビやマスコミにとって野球が一番扱いやすいコンテンツだという事が良く判る。毎日と言って良いほど試合をやっているので、ニュースの穴埋めになるし、ある程度選手に人気が出ればそれを取り上げることで番組が出来てしまう。それが他のプロスポーツとの違いだろう。毎日真剣勝負をしていたら一年持たないはずである。それが毎日できるという事は、それ程体力を使わないスポーツであることは判る。

 

 全国的に見れば、野球というスポーツは徐々にメジャーなスポーツではなくなってきている。昔なら平日夜に民放で競って放送していた野球中継は既になく、結果は新聞記事でしか見なくなって久しい。それでも日ハムがこれだけ地方に根ざした球団運営を行っているのは、マーケティングの勝利である。

 そういう意味で、プロサッカーがまだ地域に根付いていると言えない部分が有るのが良く判る。熱狂的なファンやサポーターが応援するのは、週1回程度と限られ、冬の間はお休みとなれば、それだけでファンを開拓するのに苦労をするのは良く判る。

 

 今、Jリーグでは、秋春制が話題になっているが、今まで通り春秋制のまま、冬の間は、雪の降らない地域でU22くらいの若手のリーグ戦を行うようにすればよいのではないだろうか。札幌にはドームがあるし、冬の間は、空いているのだから使わない手は無い。そうやって1年中サッカーに触れ合えるようにする努力も必要である。

 選手には、一年の疲れをいやす期間という意味合いが有るだろうが、今でもオフは短いのだから、休みたい選手は休みにするが出たい選手は試合に出れるチャンスを掴もうと必死なのだから、そういった若手を主体にすれば良いような気がする。

 やはり、プロ選手は試合の出てナンボである。そういった興業的な努力を選手が怠ってはオワコンになってしまうだろう。