悪質なデマというけれど

 雨、気温は2度.雪解けが進みそうである.しかし、今日の夜から明日に掛けて大雪になるところもありそうで安心はできない.

 

 先週末の土日は、暖かくなり至る所で雪割が始まった.あの気持ちは判らないでもない.何か大工仕事をしているような音が朝早くから聞こえてくる.雪解け水が道路にたまり水溜まりになると歩きにくいので排水溝に向けて通路を作る作業である.それは許されると思うのだが、わざわざ家の前に積もった雪を交通量の多い道路に投げるのはやめてもらいたいと思う.自分の家は綺麗になるだろうが、道路は雪が融けて泥水になってしまう.

 こういった作業が始まるのもそろそろ冬が終わりに近付いた風物詩ということである.早く雪どけが進み、外で庭仕事なりをしたいという欲求の表れでもある.

 

 その週末であるが、福島沖を震源とする大きな地震があった.北海道でもその揺れが伝わる程度であり、最初は、北海道のどこかで地震があったのかと思ったが、ネットを見ると東北で地震があったと直ぐに上がっていた.昔は、NHKテレビをつけて地震の規模を確認したものだが、時代は変わったと自分でも思う行動だった.

 揺れが大きかったところは震度6強だったが、津波などは無く大災害とはならなかったのは幸いだった.それでもがけ崩れや新幹線、高速道路などに被害があった.

 この地震は、東日本大震災の余震と報道されているが、レベル的には余震というようなものではない.常に地殻は動いているわけで地震地震だと思う.余震という言葉で人々を安心させる効果があるのかもしれないが、何となく違うと思う.

 今回のコロナ禍の折、地震という大災害に見舞われれば更なる経済恐慌が起こりかねない.それを考えると足元がすくむ感じがする.

地震でまたも飛び交ったデマや差別発言 桁違いの拡散、どう対処? - 毎日新聞

 その中で毎日新聞が気になる記事を書いている.地震後すぐにSNS上にデマが拡散されたというニュースである.実際のところ自分がSNSに接している間、そういったデマが拡散されていた印象は無い.例えばTwitterなどでは情報はハッシュタグで拡散されるものだから、そういった恐ろしいほど拡散されるようなデマに接することは、自分が検索しない限り出てはこないものである.記事の中では、関東大震災の時のようなデマが異常なスピードで拡散していたと報じているが、本当にそういったデマが拡散されていたという事実を記事中に証拠として提示するべきだと思う.

 実際のところこの記事は、災害が起きたときに発信しようと予め蓄えられていたものではないかと疑ってしまう.更新の記録は、2021年2月14日21時17分となっているので、およそ一日たってからの記事であり、少し手回しが良すぎる気がする.フェイクニュースをフェイクと断定するならその証拠を示さなければこの記事がフェイクニュースとなる気がする.実際、この記事がリツーイトされて拡散されているのだから質が悪い.そうでない事実があたかもあったような事実になってしまう.こういった記事は、デマを止めさせる効果は殆ど無いと思う.あるのは、災害時にこういった日本人が多くいるという嘘か本当か判らない事実をあたかも事実として作り上げることである.

 何度も繰り返すが、やはりそういった事実があったということを毎日新聞は証拠と共に改めて記事にすべきだと思う.