核拡散の脅威

 晴れ、気温は14度。夜中は10度を下回ったが、朝方は暖かくなってきた。台風の影響もさほどなく、雨も降らずに終わった。しかし、北寄りの風をもたらし一段と秋が深まる切っ掛けにはなった。

 昨日は、突然の北朝鮮の核実験で一日が始まった。その一方で秋篠宮の長女の婚約発表があったわけで、テレビ局もどちらを一番の話題にするかと考えただろうが、何となく浮ついた報道になったのは否めない。

 北朝鮮の核実験だが、水爆実験とあの国は言っている。それが事実であれば原爆より威力があるわけで北朝鮮に作れないと甘く考えていた人たちは今何を言うかだろう。

 

 国が存在し、研究者がいて更にモノがあれば何時かは作れる筈である。きっと水爆ができれば中性子爆弾もできるわけで、その製造のノウハウは、北朝鮮がどこかに伝えて行くはずで、核の脅威は既に世界に広まってしまったと考えるべきだろう。

 今後北朝鮮が外貨を稼ぐためにそういった輩と通じることは火を見るよりも明らかであり、世界は今後緊張の度を深めることは間違いない。核兵器廃棄の有った時に感じた、世界は核兵器のない社会が訪れるという希望は消え去ったと考えてよいだろう。

 この後、幾ら北朝鮮が国際社会に核放棄したと今後言って対話の舞台に上がろうとも、政権が崩壊しない限りそんなことはあり得ないし、今後、第2、第3の北朝鮮もどきが現れる。もしかするとそれは中東に限らず、アフリカや南米のどこかであるかもしれない。そういった安易な核拡散の時代が訪れることは間違いない。

 核兵器による人類滅亡があるのか、それとも地球温暖化による人類の滅亡が先なのか判らないが、人類にとってこの先明るい未来はなさそうである。