しばれる

 晴れ、気温はマイナス22度。

 

 これくらい気温が下がると氷も滑らなくなる。何故なら雪と靴底に水滴ができなくなるからである。気温が氷点下でも、氷を踏むと圧力が掛かるため、氷の表面がわずかに解ける、その水の幕が靴を滑らせる。しかし、これくらい冷え込むと表面が解けないため普通の床を歩くと同じ感じに成る。

 更に、雪道を歩くとキュキュと音が鳴りだす。それも丁度鳴き砂の原理と同じで雪の粒同士が摩擦を生み音を鳴らすようになる。この音が鳴り出すのは条件にもよるが、氷点下10度以下になれば鳴り出すようだ。

 寒い地域に暮らしているとこんな現象も当たり前のことで徐々に気にならなくなる。本当に当たり前だからである。川から温泉のように湯気が沸き上がるのが不思議でないように、日中の気温と朝方の気温が極端になると積もった雪の表面が固くなり、埋もれずに歩けるようになることも知っているから不思議でも何でもない。

 さっぽろ雪まつりも2月5日から始まる。本当に寒さが一番厳しい時期である。今年は例年になく冷え込んでいるので、しまった雪像ができていることだろう。今年は週末が祝日のため月曜の12日まで行うようだ。予報では雪の日も多そうなので、人の出足はどうだろうか。