5月はそれ程気温が上がらない

 曇り、気温は10度。風が強く寒さの揺り戻しである。

 本州を横切る前線を伴う低気圧が北海道方面にも影響を与えている。そのため今日明日にかけて雨模様の予報となっている。春先の天候不順は例年のことでこの寒さも織り込み済みである。

 しかし、この天候不順がやはり寒い方に傾いたり暑い方に傾いたりと、その影響が北海道の農作物に与える影響が大きいのである。

 北海道の冷夏を調べてみると、札幌の8月の平均気温が17.2度という年(1902年)があったようである。100年以上の昔であるからヒートアイランドのような現象は無いので自然環境に近い気温の頃の結果なので、今なら市内中心部は4,5度高いだろう。

 それでも郊外に行けばそういった影響を受けないので平均気温が20度を下回ることは考えられることではある。今後も、冷夏の北海道はやってくるわけで心すべきだろう。

 色々書かれて判っているだろうが、温暖化は平均気温が上昇するだけでなく標準偏差の値が大きくなることである。所謂ばらつきが大きくなるということである。極端に暑い日と極端に寒い日が交互しても平均すればそれ程気温は上昇していないように感じるだけなのである。

 そもそも、データを見ない冷夏の評価は、個人の体感的な評価になる。夏の暑い日中は冷房の効いた部屋で過ごし、朝夕の気温が下がった時に外に出る暮らしをしていると土日の休みの時の体感が暑さ寒さの基準となるので、話半分に聞かなければならない。

 それでも暑さ寒さを季節として感じられるくらいが丁度良い。これが極端だと冷害であるし、干ばつである。できるなら偏った暑さ寒さが来なければある程度許容範囲ということになる。