新聞紙が消えていく

 曇り、気温は2度。この寒さが続けば、今日の日中降る予定の雨は時には霙などに代わるかもしれない。


 新聞が売れないというニュースは、以前から聞く。情報を仕入れる媒体が、紙ではなくスマホにとってかわった人が増えたということである。

 その中で、産経新聞が全国紙から関西、関東限定販売の地方紙に代わるというニュースが流れていた。産経新聞自体が全国紙とは名ばかりで関西や関東でしか売れていないという理由もあるし、駅構内のキオスクが駅から撤退し、また、新聞販売店も大幅に縮小し新聞自体が人の手元に届きにくい状況が出来てしまった。すでに、スポーツ新聞などは、コンビニでしか手に入らなくなった。

 この先、ますます紙の新聞の売り上げは落ちていくのは明らかで、この先、ネット上の情報発信が主になるだろう。そうなったとき誰がその記事を読むようになるのだろう。

 また、新聞が配達されなくなったことによって戸配の折り込みチラシも形を変え、折り込みチラシのみを個別に戸配するようになってきた。新聞と一緒に配達されることで情報が流通していたメリットがなくなり、チラシだけを配って回ることになった。

 それまで新聞配達の人件費の有効利用というメリットがあったが、今後、チラシを配る人の手配は難しくなり、それも消えていくのかもしれない。

 ネットですべての情報を仕入れているようで、実はそうではない。全国的ニュースならいざ知らず。地方のちょっとしたニュースなどは誰かが取材してネット上に情報を上げないとみてくれないし、上がっていてもそれを検索してくれないとニュースとして目を触れることは無くなる。

 フェイクニュースも問題であるが、だれがそういった隠れた情報を拾い上げ人に伝えるかが今後問題になってくるだろう。アナログとしての新聞紙は、ここ数年で消え去ってしまうだろう。それは時代の流れである。それでは誰が情報を広い流すのかそれが今後の課題となるだろう。

 ネット上の情報は無料ではない。誰かがお金を出さなければそれは不可能である。しかし、お金を出す側が意図的にニュースの内容をゆがめることが可能なだけに、今後のニュースの在り方が日本だけではなく世界的に解決されなくてはならなくなるだろう。