フランスデモ

 曇り、気温はマイナス14度。強烈な冷え込みで防寒していても外にいるのは10分くらいが限度である。

 寒さ厳しい折、年末に向けての慌ただしさがある。何を片付けてよいのかわからない状況にある。人間追いつめられると何もかもが嫌になることがある。そういった気持である。


引用 毎日新聞https://mainichi.jp/articles/20181208/k00/00m/030/142000c) 

フランスで8日、燃料税の引き上げ方針をきっかけとした政府に対する4回目となる大規模な抗議デモがパリなどであった。普段なら多くの観光客であふれるパリの街も、装甲車が配備されるなど張り詰めた空気に包まれた。

 パリで続くデモなのだが、今一つピンと来ない。確かに国民の懐を痛める増税は、目先の利益のことである。燃料税の目的は、パリ協定の順守するために、二酸化炭素の排出の代わりに排出していない国にお金を与えようとするものである。そうでもしないと発展途上国は無制限に今後二酸化炭素を排出する恐れがあるからである。

 しかし、アメリカ大統領でさえパリ協定から離脱を表明したように地球環境の破壊は、短時間では結果が出ずにいる。結果が目に見える時はすでに環境破壊が不可逆的なものになった時である。元に戻せないときに気が付いても気付かないことと一緒で、パリ協定の実効性に疑問を持つ者にとってその環境破壊が起きている事実を否定する。

 今の今に何も起こらなければこの先に何かが起こるか証明しようがないということである。証明しようがないものをお互いに議論しても結果は出ない。結果が出るものについてのみ議論ができる。

 更に問題なのは、短期的に掟破りだけが利益を得ることである。長期的に見れば地球の環境破壊が進めば全人類が影響を受けるはずなのだが、その全人類が同じ認識を持たない限り、環境を守ろうとする人たちは、環境破壊に無頓着な人の行為を止められなければ不利益を蒙ることになるのである。

 環境破壊は地球上の生活の上で何の問題もなかった考えている人間の中の、ここ数十年内に地球上から姿を消すもの(トランプ大統領がそれにあたるだろう)にとっては、地球上で人類が生存できなくなったとしてもそれを確認することは無い。それよりも月に宇宙ステーションを建設し、月の資源の領有を図ることのほうが大事なことなにである。地球上で多くの人が亡くなったとしてもそれが自分の責任だった知らずにいられるからである。

 自分がなくなった後で、罵詈雑言を言われようとも平気なら何の問題もない。そしてアメリカ国民は今の生活を地球環境と引き換えに選んだのだからである。

引用 時事通信https://www.jiji.com/jc/article?k=2018120900016&g=int) 

トランプ米大統領は8日、燃料税増税への抗議に端を発したフランスの大規模デモについて「極めて高くつく『パリ協定』を終わらせ、減税の形で国民に還元する時かもしれない」とツイッターに投稿した。独自の解釈で、地球温暖化対策の国際枠組み「パリ協定」からの離脱を表明した自らの判断を正当化した形だ。

 トランプ氏は別のツイートで、「フランスの人々は環境保護のために大金を払いたくない。『われわれにトランプを』と連呼している」とも書き込んだ。ただ、米メディアによると、仏抗議デモではこうした連呼は確認されていないという。