辺野古埋め立てから考える日本

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引用 朝日新聞https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181214-00000099-asahi-pol) 

土砂投入が始まったのは14日午前11時ごろ。名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブの南側で、護岸からダンプカーが土砂を下ろし、その土砂をブルドーザーが海へ押し出した。工事は午後も続き、埋め立ての土砂が次々と運び込まれた。

 今日の朝日新聞の一面はこの記事だった。朝日新聞は、沖縄辺野古の埋め立てに反対であると意思表示をしたようである。

 残念ながら普天間から辺野古への移転について朝日新聞が過去どのような意見を書いていたかその証拠がないため不明である。そこがもどかしいのだが、今のような明らかな反対意見を述べていなかったように思う。ここにきて大きく舵を切り、明白に反対意見を押し出した。

 沖縄の米軍基地は、日本人の生存権の問題だと思う。日本に米軍という重しがあって東アジアの均衡が保たれているのは明白な事実である。そういったものに反対する人たちは、米軍や自衛隊が無ければ日本は平和な国である。そんな無防備な国に攻めてくるはずはないとおっしゃる。

 果たして、そんなきれいごとで人類の歴史が動いていたはずはなく。例えば、インカ帝国がスペインにより滅びたり、アメリカの先住民がアメリカの居住地を追われたりした事実を知っているはずである。

 圧倒的な武力の前に話し合いなど無意味であり、力を持つ者に国は消え去ってしまうのである。それは、現代の日本でも同じである。もし、日本が核爆弾を装備するというなら話は別である。アメリカ軍や自衛隊の代わりに、圧倒的な武器を持ち相手の攻撃に対抗するというのなら話は分かる。しかし、軍隊は持たず敵を圧倒する武器を持たない国が果たして長く生き延びられるだろうか?

 原始時代で、人が船を知らず海を渡ることができない時代であればそれは可能だと思う。日本がその時代島国で他の国と陸続きでないことが、中国大陸にできた数々の王朝の占領を受けずに済んだのである。もし、その当時、陸続きであれば日本は間違いなく何度も攻撃を受けていたはずである。

 

 そういった侵略の歴史が無いために日本人は、今でも平和は、自分たちが平和だと思えば相手も平和だと思ってくれると信じているのである。ハッキリ言ってそんなことはあり得ないことである。いくらこちらが相手に対して攻撃しませんと態度で示しても、相手はそういった弱腰の相手に対して強気で迫ってくるのは明らかである。

 現代の韓国が、日韓併合の歴史を持ち出し、日本に対して強気ででるのも、今までの歴史の中で強気に出れば日本は譲歩するという経験があるためである。相手が弱いと思えば何でも意見が通ると思うのが人間の根本的な性なのである。


 今回の辺野古埋め立ての件、辺野古の海を守るのなら根本的に日本の軍事力を変更しなければならない。アメリカ軍の代わりに自衛隊が日本の防衛を行うなら、核爆弾は必要な武器になるだろう。更に、徴兵制も復活させる必要があるかもしれない。そのあたりの議論になれば必ず朝日新聞は反対するだろう。上にも挙げたように無防備な国は必ず亡びるのにも関わらずそのような能天気な記事を書くのが目に見えている。

 今回の記事は、明らかに読者に対して、戦争、平和、沖縄のきれいな海、という3大話で感情に訴える。沖縄の基地問題を解決するために方法は、そしてそれが無い時の影響は、それは国が考えるべきという考えではなく朝日新聞社はどう考えるのかを記事にすべきである。

 朝日新聞を読む読者層が部数減の煽りを受け、特定の層に絞り込まれてきている。その層に対して受けを狙うというのは、朝日新聞が常々宣言している「公器」という言葉から逸脱しているだろう。この先、赤旗と大差なくなるのは目に見えている。

 ネットに出る新聞社の情報がそういった事情により世間一般の平均から徐々に外れてきている。それが平均的な日本人の考えとして情報として載るのは困った傾向である。