小野選手移籍に思う

 晴れ、気温は22度.今日も30度は越えそうである.週末は、台風から変わった熱帯低気圧が北海道付近に来るのでその時は雨が降りそうである.しかし、南側の暑い空気を持ち込んでくるため蒸し暑さは続くだろう.

 

 

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 日本サッカー界のレジェンドの一人である小野伸二選手が琉球に移籍すると伝えられたのは昨日のことであった.サッカー選手の体としては、休みながら試合に出るという状態で中々本調子にならないまま北海道でシーズンを過ごしてきた.寒い北海道で選手を続けるより暖かい沖縄で練習を続ける方が選手生命は伸びるかもしれない.

 しかし、浦和でデビューし日本代表にも選ばれ活躍したのだが、やはりあのフィリピン戦のタックルが彼の選手生命に影を落としたのは間違いない.あの怪我が無ければもっと上の段階に進んだろうと言われる選手の一人だろう.

 その後も膝の故障を繰り返しながら選手生活を続けてきたのもそれに続く若い選手の手本となるだろう.

 

 コンサドーレには、中山選手、稲本選手、小野選手と試合にはあまり出られなかったが若手の手本となる選手が次々と加入してきた.その選手たちの努力を見ながら選手たちが育ち今の地位にいられるのだと思う.それが無ければ今もJ2あるいはJ3まで落ちていたかもしれない.それはやはりプロ意識というものなのだろう.

 

 その伝統を引き継いでプロサッカー選手としての心と体の成長が無ければきっと簡単に瓦解するのがチームだと思う.いくら優秀な選手が加入してもチームの統率を乱す行動を繰り返されてはたまったもんじゃない.得点を取るからすべてが許されるのは、一流のチームだろう.何故ならそのチームは何時でも替えがいるから得点を取れなくなった時点でそのチームにいられなくなるからである.

 

 そういったレジェンドがいなくなってチーム的には落ち着いてしまう感じがする.その伝統を継ぐ誰かが新しく加入して欲しいと思う.そういう意味で、磐田に移籍した今野選手などは適任だったかもしれない.後は、やはり神戸に移籍した西選手ということになるだろう.

 

 伝統や精神は中々受け継ぐことは難しい.その理由の一つがチームの成績如何でクラブの体制があっという間に変わってしまうことがあるからである.そうなると伝統というのは忘れ去られてしまうことが多い.鹿島などは今でもジーコスピリッツというものを掲げその伝統を失わないように努力を続けている.そういったものをコンサドーレも持たなくてはならないのだと思う.