今日J1リーグ開幕

 曇り、気温はマイナス9度.

 

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 徐々に冬型の気圧配置が崩れ始めている.その大きな理由は、やはり太平洋高気圧の存在感が増してきたことである.これから3月に向かって大陸の高気圧を北に押し返し始める.その鬩ぎあいによって北海道の天気はクルクル変わることになる.

 

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 今年は去年のウィンターブレークの入りが早かったため選手たちの休養期間が長かった.しかし、その長い休みからキャンプに入り開幕へ向けて準備してきたわけである.そしてとうとう今日J1リーグが始まる.

 コンサドーレも明日アウエー広島で試合がある.報道では、ルーカス選手、小柏選手が故障ということで開幕には間に合わないらしいが、それ以外の選手は大丈夫なようである.

 新加入選手の中で小林選手がスターティングする可能性が高いようだが、それ以外は去年のメンバーが基本となるようだ.

 気になるFWだが、練習試合で好調だったキムゴンヒ選手が先発すると予想されている.更に期待の若手である中島選手、大森選手、新加入の浅野選手は控えに回るようだ.

 その中で注目選手は、今やコンサドーレの顔となった岡村選手である.去年からレギュラーとして定着しチームの守備の要となっており、ここが肝となる.彼の調子如何では勝敗を左右するくらいになってきているので怪我無くシーズンをコンサドーレのために活躍して欲しいところである.

 また、若手と言われてトリオを形成していた金子選手、田中駿太選手も重要な選手である.金子選手はドリブル突破、田中駿太選手は攻撃と守備の切り替え役として活躍して欲しい.そうすれば彼らが求めている日本代表選出は必ずあると思う.

 また、去年のチーム内得点王となった青木選手は、キャンプ開始から数日練習を休みコンディションが気になるところだが、今年は相棒だったシャビエル選手と興梠選手が居なくなりチームが得点を取るためには欠くことができない選手になった.今シーズン怪我無く得点を積み重ねればこちらも日本代表に呼ばれることだろう.

 本当は、2,3人の選手だけを取り上げて書いていこうと思ったが、書いていくうちに色々書いておきたいので続けて書く.

 去年のレギュラーの中で、駒井選手、深井選手が怪我で調整中である.駒井選手はチームのダイナモとして去年は戦ってくれただけに不在はチームにとってマイナスである.彼が居なくとも代わりの選手が活躍し、彼が復帰することで更にチーム力がアップすることを期待したい.

 深井選手は、これからという時にケガを繰り返している印象がある.彼にはサッカーは試練を与えてくれるスポーツになっている.タラレバで言えば怪我をしなければ日本代表、海外移籍という別な人生があったと思う.しかし、これが彼の歩むべき道としてあるのならその中で困難を乗り越えて他の選手やサポーターに元気を与えて欲しいと思う.そういう選手になってきている.

 外国人籍選手であるスパチョーク選手とミラン選手であるが、今年の活躍はどうだろう.ミラン選手は3年目となりそろそろ結果を出さないとという年になってしまった.加入当時から日本のサッカーになれればという期待を持って見ていたがその片鱗をまだ試合では見せていない.今年は爆発して勝利の原動力となって欲しい.

 スパチョーク選手は、去年のタイでのカップ戦でキャプテンとして活躍した姿を見せてくれた.あの落ち着きはタイ代表でチームを引っ張ってきた力であった.あの能力をコンサドーレでも発揮してくれれば直ぐレギュラーとなる実力を持っている.どうしても試合で使われて結果を出さなければ継続して試合に出続けられないのがプロである.試合で使われた時に結果を出すことが彼に求められている.

 期待の若手として獲得した馬場選手だが、ミシャ監督には認められているようで、もしかすると開幕戦に先発する可能性がある.ヴェルディでCBをやっていたということからもっと体格のごつい選手かと思ったが細身であった.本人も攻撃に重みを置いているためDFというよりMFタイプなのかもしれない.コンサドーレポリバレントな選手を求めているわけでそれもミシャが気に入る理由に成る.

 若手と言えば田中宏武選手、中村選手、西野選手も上げておかなければならない.田中宏武選手はドリブル突破が魅力の選手だが、突破した後のセンタリングや対面の守備に不安があった.そのため最初は交代選手として使われていたのだが後半は出番が激減してしまった感がある.今シーズンその辺りが改善されていれば故障者が出やすい夏場に出番があるはずで我慢して練習を続けて欲しい.中村選手も去年は当確を現し徐々に出場時間が増えてきている.まだまだ粗削りで見ていてハラハラする部分もあるが、攻撃参加時のダッシュ力は魅力である.攻撃と守備どちらに比重を置くかというところでどちらも完璧にこなす選手になるにはもう一皮二皮むける必要があると思う.

 西野選手は、期待の若手としてU18からの飛び級でプロ契約したわけであるが、そこから先輩を差し置いて活躍するまでは至らなかった.もしかするとプロになったことで少し安心してしまったのかもしれない.そうではなく彼には常にアンダー世代の代表に選ばれることを目標にして最終的に日本代表の地位に昇りつめて欲しい.

 コンサドーレのGKは4人体制である.去年は不動のGKを務めた菅野選手、韓国から復帰したクソンユン選手、いぶし銀の大谷選手、そして、去年加入したU18出身の松原選手とそれぞれ個性の違う選手がいる.この中から試合に出るのは一人と決められているわけでレギュラーを誰がつかむのか注目である.経験値から言えば菅野選手なのだが、その前はレギュラーで韓国代表も務めたクソンユン選手の力も侮れないところで監督は誰を選ぶか注目である.

 最後になるが、コンサドーレを率いる選手たちの中で注目は、荒野選手、菅選手、福森選手、宮澤選手、小野選手である.この5人はコンサドーレの骨格である.彼らがチームをまとめていかなければならない.

 荒野選手は、FWからDFまで全てのポジションをこなすことができるユーティリティ選手である.彼が居ることで誰か他の選手が居なくなってっも穴を埋めてくれた.少しイエローを貰う回数が多いが、それもチームを鼓舞するためにわざと悪役になっている部分もある.おとなしい選手が多い中でチーム全体を見ている貴重な選手である.

 そして荒野選手の相棒である菅選手は、菅キヤノンと呼ばれる強烈なシュートと前線から最後尾まで守備に走り続けるスタミナが特徴の選手である.最初の頃は守備に不安があったが試合出場を重ねて今では日本代表レベルになってきている.日本代表に選ばれる基準がコンサドーレでやっていることと少し違うためSBなのかMFなのかで選別に漏れていると思う.能力は長友選手に負けず劣らずと思うので今年は日本代表に長友選手を押しのけて選ばれて欲しい.

 福森選手は、言わずと知れたFKの名手である.去年は中々他の選手との関係性が悪くスランプ状態に陥っていた.本来ならもっとアシストやゴールが出来たはずだ.その能力を今季は発揮して欲しい.更にチームでは中堅以上になり他の選手を引っ張る必要も出てきた.北海道に家を買ったことだし、コンサドーレのために精進して欲しい.

 宮澤選手は、今年もキャプテンとなった.去年故障で後半戦は休み休みの出場だった.それを克服するためアキレス腱の手術を行った.順調に回復すれば去年以上の活躍は期待できる.前面に闘志をむき出しにするタイプではないが、包容力でチームをまとめているタイプである.そろそろベテランの域に達し、若手の突き上げも激しくなってきている.その中で若手の先頭に立ってチームを引っ張って欲しい.

 最後に小野選手.将来のGM或いは監督を目指すことが明らかになっている.日本代表も数多く経験し、その経験で言えば日本のトップクラスの選手である.その経験が選手たちに浸透して欲しくてチームは期待していると思う.見ている分には、小野選手も自分の背中を見て着いて来いというタイプなので孤高の人のように見える.今シーズンは監督の代わりに選手たちの尻を叩いて鼓舞するような姿を見せて欲しい.将来の日本代表監督に成れる選手だと思う.

 色々書いたが、全ての選手について書ききれていない.でもチームは一つである.このチームから勝ち上がらなければならないのはどの選手も一緒である.踏み台にしても良いチームのためにという前提があれば無問題である.