Jリーグ第38節 vs横浜FC 1-0

 曇り、気温はマイナス6度.朝は非常に冷え込んだ.これで日中10度近く上がるというのだから体調管理は重要である.

 

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 今シーズン最後になる土曜日の試合、DAZNで観戦.

 

 試合は、相手は5-4-1で自陣にべた引きでスタート.コンサドーレの圧力に負けた開幕戦を糧に先制点を許さないぞとの思いが伝わってくる.たいしてコンサドーレは、何時もの3-4-2-1で試合を開始する.当然攻撃時は、2-3-5の形になるのだが、相手が引いているためDFとボランチが前に上がり気味となり4-1-5みたいな形になる.

 最初のチャンスは横浜FCに来る.コンサドーレパスミスを取られ相手選手が1対1になりシュートを打たれる.これを菅野選手が右足で防ぎ得点を許さない.

 その後コンサ―ドーレがボールを保持しながら攻撃を繰り返すのだが、田中選手のシュートなど惜しいところでGK正面或いは枠に飛ばず、トゥチッチ選手はマークされて思うようにボールをキープできない.これは得点を取るのは厳しいかなと思っていたところ.チャナティップ選手のシュート性のボールが対面の小柏選手の所に飛び、それをダイレクトでシュートした球が相手選手に当たりゴールとなる.幸運な先制点が決まる.

 それに対して横浜FCも同点にすべく陣形を変え、GKからのボールをつなごうとし、更に菅野選手がボールを持つと前線に3枚張り付ける格好となるが、それ程強い圧力ではなく、後ろとの距離があるため簡単に交わしてボールを運ぶことができる.更にハーフラインを超えると相手もゴール前を固めるようになるため最初と変わらない.その中で、前半終了間際、相手選手にアキレス腱付近を踏まれたトゥチッチ選手が負傷交代で荒野選手に変わる.

そのためコンサドーレは荒野選手がそのままワントップに入る形となる.そこから極端に得点のチャンスが減ってくる.攻撃すれどシュートが決まらないというのは試合終了まで続くことになる.

 後半は、田中選手がこちらも足首を相手選手に蹴られて負傷退場すると完全に一点を守り切る戦いとなる.相手も得点を取るために外国人選手3人を投入し、引き気味のコンサドーレから得点を取ろうと攻めてくる.

 横浜FCにとって作戦的に前半0-0で後半外国人選手を3人入れ守備的に強度が落ちるけれど攻撃力で足の止まりやすいコンサドーレを押し込もうと考えていたのだろう.先制点が無ければそのゲームプランは正しかったが、やはり下位に沈むチーム力では守備的に持ちこたえられなかったのが期待通りに試合が進まなかった理由だし、このシーズン思うように勝ち点を稼げなかった理由だろう.もし、外国人選手が夏ではなく開始当初から加入していれば勝ち点も変わったのだろうが、このコロナ禍の中横浜FCもやりくりが大変だったのは気の毒でもある.

 コンサドーレも主力が抜け選手の怪我も多く、横浜FCと同じ運命を歩む可能性もあったが、去年の主力が残った上、大卒トリオが能力をいかんなく発揮してくれたところがプラスした.

 やはり指導者と選手が上手くハーモニーをとれるチームは強い.いくら優秀な実績のある指導者でも選手が自分の考えた動きが出来なければ上手く行かないのは当たり前で、その辺りのバランスがあるのでコンサドーレがJ1に残留できる理由だろう.

 サポーター的には、目標とするACL圏内を達成できなかったのには不満が残るだろうが、J1で下位グループに位置するチーム運営費でトップスリーに入るのは至難の業である.普通ならロペス選手を移籍させずにもっと優秀な外国人選手を獲得できるようなチームなら申し分ないが、そんな贅沢な環境は期待できない中、良くこの順位でフィニッシュできたと思う.

 このまま新型コロナウイルスの流行が収束し、正常な経済活動ができるようになれば正常なチーム運営も期待できるが、果たして来季はどうなるのだろう.夢を持ちたいが現実的には簡単ではない.

 そんなことを見ていて感じていたが、試合は逃げ切り勝ちで10位フィニッシュ.今季の環境では上々の出来である.来季は今いる選手の大半が残り上手く補強が出来れば上を目指せるが、移籍、補強如何では厳し戦いも予想される.というわけで年末選手動向が気掛かりな時間を過ごすことになる.