快晴、気温は14度.朝晩の気温低下は秋だが、日中は夏日になる.これも太平洋高気圧の勢力が以前強いためである.
そのため、台風13号も本州を直撃せず遠回りする.それがかえって北海道へ上陸しそうなので悩ましい.
秋は、クマにとっても大切な時期で、この時期に食物を摂取し長い冬眠生活に備えなければならない.目の前に格好の餌があり危険性も少ないとなれば畑に侵入するのは当然である.
更に北海道の住宅の庭には家庭菜園などを作っているところが多く、住宅街も格好の餌場である.だからクマに近付くなと言っても聞き入れてくれるわけはない.
しかし、人間にとってはクマは危険な動物であり、素手では勝てそうもない.それが身近なところをうろついていたら外出もままならない.そのため駆除を訴えるのは当然である.一部の人が動物虐待という意見を役所に言う事態があったと聞くが、もし、自分の家の近くをクマがうろついていても自然のまま、クマがしたい行動を許すなどということができるだろうか.例えば家の庭に侵入して野菜を食べていたら恐怖だろう.
人間とクマが共存するにはある程度の距離が必要である.彼らが自分たちのテリトリーを守り人間が生活する場所に入らないのなら問題は起きない.だから彼らの住処に無理に近付いて被害に合うのは自己責任だと思う.
しかし、今年は人間の生活圏に入り込み過ぎである.それは、北海道の自然が人間優位から動物優位に変わっていることも原因である.一度は動物たちを森深くに追いやったが、徐々に人間がその場所から撤退を始めたと同時に森が人間の生活圏に侵入し始めたからである.
クマなどの野生動物との共存を維持するには、人間の生活圏に入り込ませないような仕組みが必要なのだが、猟師人口源、過疎化が相まって徐々に困難な作業になりつつある.