性別は無い方が良いのか

 雨、気温は11度.昨日の夜から降り始めた雨、小降りになってきたがまだ降りやまない、後小一時間降る予報である.週末の雨率は非常に高い.

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 もっとこのニュースが朝の番組で取り上げられるかと思いきや殆ど無かった.どこかの時間で報道されていたのだろうか?

 今回の裁判、地裁レベルでは原告側の職員の主張が認められたが、訴えられた側、今回で言えば経産省が控訴し高裁での判決となった.

 

今の日本では性別の取り扱いの変更を受けるには以下の法律が定められている.

性別の取扱いの変更 | 裁判所

・二人以上の医師により,性同一性障害であることが診断されていること
・20歳以上であること
・現に婚姻をしていないこと
・現に未成年の子がいないこと
・生殖腺がないこと又は生殖腺の機能を永続的に欠く状態にあること
・他の性別の性器の部分に近似する外観を備えていること

 

上記の部分で原告の人は、性転換の手術を受けておらずそのため戸籍上は男性の扱いとなっている.

 

 この原告が、性別の変更を行っていないため問題をややこやしくしていると言える.今回の訴訟が認められるなら普通に暮らしている男性も心は女性ですと偽り女性トイレを使用しても許される行為となる.

 海外では、性別を区切らないトイレも増えているらしい.日本では多目的トイレあるいは個室しかないようなところは性別の差がなく使えるくらいである.多くの人が利用するようなところは、厳密に男女の差がありそれに慣れているともいえる.

 以前、性別の表記が大人しく女子トイレに間違って入ってしまったことがあるが、その時は誰も利用していなくて事なきを得たが、もし、多くの女性がいれば恥ずかしい思いをしただろう.そう考えると男女差が無いトイレは利用しやすいのかもしれない.

 しかし、これも時と場合であり、同じ職場のトイレを性別の職員同士が利用するのは結構気が引けるだろう.やはり男性としては何かを誤解されないかという気持ちが常にあるからである.

 また、女性側からするとトイレ自体は個室が主だろうが、完全に密室になるわけではない.ドアの上下には隙間があり、男性等が利用することを考えると不安を覚えるかもしれない.

 

 もし、自分の職場でこういった問題が起きた場合、一人しか入れないようなトイレの利用を進めるだろう.大勢の職員が利用する多くの個室があるような場所の出入りは制限するのではないだろうか?所謂玉虫色の判断をするだろう.

 

 今後、原告は上告するようだ.その判断に任せることにはなるだろうが、原告が性同一障害なら性転換の手術を行い性別を変更してもらうというのがすっきりとした解決方法なのだが、それをせずとも性同一障害を訴えて身なりは男だが女性としても権利を認めるという主張が認めれらるなら、それに従うしかないだろう.

 

 こういったことを考えると、男性女性の差、あるいは女性の社会進出等にも影響のあることだと思う.何故なら、女性という立場、権利を主張する場合、男性女性という区別をする必要がある.区別をつけることがそもそも悪いことならことさら女性の社会進出を進める施策はある意味男性を差別することにつながる.ある時は女性の権利を主張し、ある時は性別の撤廃を訴えるならその主張は受け入れられないだろう.ある意味女性活動家と言われる人たちにとってこの裁判を支持する支持しないは踏み絵に近いのではないだろうか.