大坂選手の本心はどこにあるのだろう

 晴れ、気温は10度.昨日から気温は低かったが朝方は結構冷え込んだ.今は太陽がサンサンと照っているためこの気温でも暖かく感じる.

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 今回の出来事、彼女はまだ23歳である.地位と精神のアンバランスな状態で世界の表舞台に立たされたと言って良い.全ての人が地位に相応しい振る舞いをできるかといえばNoである.まだ精神的に幼くとも活躍はできる.

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 これだけの地位を築いたことで彼女の周りには彼女を守るためのスタッフが存在するはずである.今回の件は、その周辺は機能せず彼女一人が世界を相手に立ち回ったと言って良いだろう.

 今回の件、最初は彼女の発言に対して世間は批判的だった.プロテニスの世界には、スポンサーが存在し、そのスポンサーは企業宣伝のためマスコミを利用している.また、その関係を維持するためプロテニス協会もまたスポンサー、マスコミをお互いに利用しながら成長して来た.その関係は永遠に続ける必要がある.それは活動に不可欠な要素だからである.

 大坂選手は、全てのマスコミを否定したわけではない.一部の気に入らないマスコミを非難したかっただけである.それは、今まで政治的な意見も臆さずに発言してきた彼女にとって許される範囲の発言と思ったからである.

 しかし、マスコミはそのマスゴミ的な部分も併せてマスコミなことを理解していなかった.彼女が安心して話せるマスコミも本当は、きれいな部分だけを見せているだけで、彼らの目的である世間に情報を伝えるという行為を行う事で会社に利益をもたらす世界がある.彼らは、世間に対して右手で正義を振りかざしながら左手で悪意を持った記事を書く.

 

 今回の流れで言えば、マスコミ、プロテニス協会、スポンサーの利害は一致している.彼女はまだ数年自分達のために利益をもたらしてくれる存在である.その事実は今のところ彼女を救う方向に動いている.

 彼女を非難する意見は彼女にお灸をすえるため.更に、それにより彼女が棄権すると発表したことに対して、彼女に同情的な声が出てくる.そして、今回の大坂選手本人の声明文である.

 これは想像だが、声明は、今回の件で起きた混乱を収束させるために彼女を含めたグループによる作文なのだろう.世間に対して今回の騒動の原因は「彼女はうつ病だった.それで過激な発言をしてしまった」のだと.

 これである程度の期間、世間に姿を現さなければ今回の騒動も有耶無耶になるだろうと考えているのだろう.世間は正直である.こういった騒動は何時か忘れ去られ「そういうことがあったね」と言われる時はすぐにやってくる.そしてまた、彼女が活躍し今まで通り記者会見すれば収まると思っているだろう.

 しかし、彼女が果たして周囲が言う意見に納得するだろうか?きっと彼女は、自分の考えを述べることは正当な行為だと思っているだろう.でも、その発言を聞いてくれる人が存在するのは彼女が今の地位に居続けることでできることである.もし、彼女が今までの発言をするために行動するなら、彼女が嫌がる現実世界と向き合うしかない.

 

 少し心配なのは、彼女が否応なく誰か、あるいは誰か達に利用されていなければ良いだが、彼女の気持ちを拡大して世間にアピールするグループの道具として取り込まれていないことを祈っている.