五輪開催反対でも放送、報道は行う

 曇り、気温は16度.この1,2度の差は大きく違う.この気温だと上着は羽織らなくとも何とかなる.

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 五輪開催反対を堂々と論じていた民放各局もやはり放送はするということが明らかになり、批判が起きている.既に放送契約を済ませており、これで放送しないとなれば事前に支払いを約束した分は赤字になる.そんなことが今の民放各局にできるわけはなく.五輪開催反対は、ワイドショーの視聴率稼ぎのために騒動を起こしているのが良くわかる.

 ワイドショーは報道班が制作するのではなくバラエティー制作班が担当するのだから担当が違えば主張が異なるという論理で行くのだろう.更に五輪の制作はスポーツ班だから尚のことである.

 いうなればテレビ局の本音は、以下に視聴率を取れる番組を作るかであり、結果的に非難されようとも視聴率という物差しが大切なのである.そのために、見る人が増えるなら嘘やごまかしも過去の事例のように行ってきたわけである.もし、明日打ち切りが決まればそれ以降の食い扶持が消え去るのだから彼らにとって生活が一番なのである.テレビに出て政府を痛烈に批判したとしてそれで飯の食い上げになれば批判は引っ込めるし、他に稼いでいるようなコメンテーターは、堂々と意見を言えたとしても、それによって出番が減る可能性がある.どちらにしてもテレビに出続けたいと思う人は、それなりに忖度している.

 

 今回、Twitter上にテレビ朝日とTBSの批判が多いが、系列で言えば朝日新聞毎日新聞である.両新聞社とも大々的に五輪開催を止めろと言う声を記事にし、朝日新聞などは五輪開催中止を社説にまで載せていた.あの社説を出すくらいだから当然オフィシャルスポンサーを辞退するのかと思ったら自体はせず、更にテレビ朝日ではテレビ中継をするという.それに対する非難がトレンドに上がっている.

 このトレンドは、誰かが意図的に裏で活動しているのではなく、Twitterを利用している人たちの素直な声が反映しているのだと思う.

 

 報道の信頼性を獲得するには言行一致が望ましい.それが無ければ自分達の利益のために嘘やデマを流すことも有りうるからである.読者が期待するのは嘘やごまかしのない清廉潔白な人たちが正しいニュースを伝える姿である.

 その点新聞は、イメージ通りにテレビよりは伝わっていたのではないだろうか.きっと、五輪が始まれば日本人選手が金メダルを取れば記事にし、一面で報道するかもしれない.同時に誰々選手がコロナ陽性になったと報じるのであろう.その相反する意志を持ちながら毎日紙面づくりをしなければならない葛藤を見ることにする.