曇り、気温は17度.湿り気を帯びた冷たい風が吹いているので全くもって寒い.日中は気温が上がるようなのだが雨も降りそうである.
このニュースを見た人と、ただテキストを見ただけの人では印象が違うと思う.
日本でも人数制限をしてサッカー観戦が認められている.その際の観客は、席を空け、マスクを着用し、応援は手拍子のみという極めて感染予防に協力的である.
しかし、映像で見るイギリスの観客は、席は密で、マスクなし、大声を出し、応援の際は肩を寄せ時には抱き合う極めて日本で言うところの3密状態である.
これで一人でもスパースプレッダーがいればたちまちに感染は広まるだろうという悪い見本のような状態である.
イギリスは、ワクチン接種が進み国民の7割が接種済みと聞く.しかし、その7割も2回接種済みの数ではなく1回接種のみも含んだ数字である.
更にデルタ株が感染者に広まっており、ワクチン接種が完全に防ぐわけではない.しかし、感染しても重症化は防げているようで死亡者数はそれ程多くないということである.
インフルエンザワクチンがインフルエンザに罹ることを完全に防げないが重症化する率を下げると同様のことが新型コロナウイルスワクチンでも起きるということである.
そして、やはりこのニュースの報道の仕方が悲観的であるということである.確かに再度感染が爆発しているが重症化率は高くないということを報じていない.
まもなく開かれるオリンピックに標準を定め国民の不安を煽ることを目的にしていることは間違いない.それを反対派は利用して政府の決断を批判する材料に使われていることである.
だけれども日本でも重症化しやすいと言われている65歳以上のワクチン接種は7月中には終わる.そうなると罹っても軽症者の多い若者世代が主ならこの先の重症化率は低くなると思われる.それはもっと報道として報じるべきニュースなのだが、何故かマスコミはこぞってそういうところに視点を持たず、今はワクチン供給が滞ってきそうなところに焦点を当てている.
今までのマスコミは、ワクチン接種に対して批判的な部分が多くあった.その一つが副反応のことである.稀に起こる事象もなぜか大きく取り上げてあたかも誰にでも起こるような報道をする.確かに重症な副反応を起こす人もいるのだが、それによって引き起こされる事象は、感染者が死亡するなどの率よりははるかに低い.どちらが日本国民にとって利益があるかといえばワクチン接種を行った方が遥かに有益である.
一部のマスコミ或いはグループの弱者に寄り添うポーズは、結局のところ弱者に被害をもたらすことが大きい行為である.その人たちがワクチン接種をしないために新型コロナウイルスに罹り広めてそれにより体の弱い人たちに被害を与える結果となるからである.
今回のこのニュースを報道する本質は、ワクチン接種は重症化を防ぐ目的で有り、完全に予防できるわけではない.そのため今までと同じような行動様式が求められる.しかし、重症化する人の数は少なくなるのだということを報じて欲しいものである.