クラスター発生の情報公開はどうすべきか

 曇り、気温は19度.雨が降ってもおかしくない空模様である.

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 県と病院のやり取りの中で公表を取りやめたのは間違いないが、どちらが主導していたのか不明であるが、記事によると県側が公表させなかったようだ.

 沖縄県は、緊急事態宣言するほど感染者が増え、県立病院でクラスターが発生すると入院先の風評被害が起こると思ったのだろう.この辺りは難しい.

 

 今のクラスター発生した場合の公表については、風評被害を生むということで積極的に公表する義務はない.そのため、感染者は複数出たがマスコミ発表は無く、クラスター発生した病院のjホームページなどでお知らせしているところが道内の病院でも数多くあった.

 道内でもクラスターが起きていることを積極的にマスコミに報道させているのは、公的病院が主であるような気がする.公的病院は財政的裏付けがあるためある程度収益が下がったとしても税金で補てんされることが多い.それを前提とするなら税金を負担している住民に情報公開をしておく必要性が高い.翻って民間病院は、今回のコロナ過で損害を受けたとしても補てんされることは無く自らの営業努力で経営を続けなければならないため、その後の経営に影響を及ぼす風評被害は最小限に納める必要がある.そのため積極的に公表をするのを控えることになる.

 今回の県立病院の件は、本来なら赤字補てんをされる側なので情報は積極的に公開すべき側なのだが、それをさせなかった理由は、やはり県内の感染者が爆発的に増え、その上その主要な入院先に当たる県立病院がそういう状態に陥っていると県民に知らせることでパニックが起きることを恐れたのだろうと推測される.

 地域に暮らしている人ならそういった細かな情報は感染患者の居住地などの情報と共にあれば感染予防につながるのだが、特定された個人の中傷などの被害が起きる恐れがあるなら情報公開が制限されるのは致し方ない.

 

 新型コロナウイルスが流行し、色々なところで不具合が発生した.これを教訓に次に起きる災害に備えておく必要がある.まさしく何を得て何を捨てるかを迅速に決められるような社会構造でなくては被害を最小限に食い止めることはできないだろう.