北海道はピークが過ぎたのかもしれない

 曇り、気温はマイナス9度.帽子を被っていないと寒さで頭皮が凍れてしまう.

 

 

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 北海道も漸く自粛効果が出てきたようである.このまま3密を避けてもらえれば大きな関s年爆発は起きないだろう.

 やはり濃厚接触者に対するPCR検査による振るい分けは効果がある.無制限なPCR検査では効果が薄いが、濃厚接触者に振るい分けと陰性であっても自宅待機等にすれば感染の抑制は行えることが判ったのではないだろうか.

 本当は感染流行の初期にそういった体制がとられていればとタラレバの感想を行ってしまいがちであるが、往々にして人間は油断する.その油断が大きな災害を生む流れが何時も歴史上で繰り替えされる.今回もその轍を踏み初動の対応が遅れたことを悔やむしかない.

 また医療機関にしても危険を予知する訓練を繰り返し多くの職員がその規律を守っていればこれ程大きな院内感染は起きることはない.蟻の一穴というが99%それを守っていても1%が油断すればクラスターは起きる.しかし、病院全体に行きわたるほどのクラスターは、発生してもなおその規律が守られていなっかったことが原因とみるべきだろう.

 また今回の件は、初期のころから、感染者、濃厚接触者、それ以外というようにゾーニングが大切であるが、感染者に対応する人がレッドゾーン以外を行き来するような動線にあることが問題になる.

 道内の病院の多くは、そういったゾーニングが簡単にできるような構造にはなっていない.特に療養型の施設は、動線が限定されある一か所を必ず通るように設計されている.大きな理由は外部からの侵入と内部からの無断外出を防ぐために作られている.非常階段は存在するが、それは緊急時に脱出用であり内部から制限を設けられる仕様にはなっていないことが多い.

 今回の件で、ゾーニングがしやすい設計を考えなければならないとするなら、病室は今よりも広いスペースを必要とし、廊下は今より幅を求めるだろう.そうすると建設コストは既存のタイプを建てるよりも少なくとも1.5倍くらいになるのではないだろうか.

 本当にそういった機能を全国の病院に課すのなら当然補助金も必要だし、少なくとも今回起きたような件に対応しなければならない重点病院に対してはそういった新基準による建て替えを求めることは必要だろう.