J1リーグ21節 vs 徳島 1-0

 霧雨、気温は17度.今週は雨が降る日が続くようだ.

 

 昨日は、厚別で徳島との試合があった.天気も良く観戦日和だった.

 この試合、前節から荒野選手が外れ、ワントップに小柏選手が怪我から復帰した.FWというくくりで言えば漸くスタメンに加わったことになる.やはり得点を狙える選手がいなければ攻撃は始まらない.

 この試合、何度もその小柏選手が相手の裏に走り込みチャンスを作る.更に何時ものようにサイドに入ったルーカス選手、青木選手がサイドをえぐり金子選手がドリブルで仕掛けるという展開が続く.チャナティップ選手は相手マークが毎試合付き上手くボールを運べないところがあり、全盛期の切れが戻れば相手を引き付けて空間をこしらえることができるのだが、丁度のところで体を寄せられる.

 相手の徳島はワントップの垣田選手にボールを集め、敵陣に味方を押し上げる時間を作り出す.それに対して宮澤選手や福森選手がカバーするのだが、相手の身長もあり5分5分の展開となり攻め込まれる.

 前半のハイライトはやはり金子選手が上げたボールを小柏選手が足で合わせそこなったところだろう.そして相手の好機は、がら空きのゴールに柔らかく打ったシュートを青木選手がライン際でクリアしたところだった.相手のシュートが強ければというところでもあったが、あれを防いだのは結果的に大きかった.

 前半、コンサドーレのシュートは悉くゴールを外れていく.目立ったのは金子選手のシュートが遥かゴールの上を越えていくシーンである.あれは完全にシュートを決めなきゃという思いで打つため筋肉に余計な力が加わっている.スポーツは何でもそうだが余計な力が加わるとあらぬ方向に体が動いてしまう.体の力を抜くとスムーズに体が動きだす.その辺りが、判っているけどやめられないところでもある.

 前半は0-0で終えると、後半は徳島側の交代選手として藤田選手がピッチに入ってきた.彼の姿を生で見るのはJ2の時の厚別以来で10年以上前になる.頭は金髪で変わったが走る姿は昔のままである.癖は変わらない.

 

 後半も前半と同様、コンサドーレは相手ゴールに向かってシュートは打つがゴールの枠には飛ばず引き分けが濃厚となる.交替でドウグラス選手が入るが、本当にシュートは打てない.生粋のFWではなくある意味守備の能力の方が高い.使いどころが難しい選手である.

 そして残り時間もわずかなところで菅選手がゴール前に上げたボールを駒井選手と相手選手が競る中でオウンゴールが生まれる.てっきり相手選手の顔に当たって入ったと思ったが、脛に当たって決まったのが帰ってみたDAZNで分かったが、あれが駒井選手のゴールと場内で流れていたので秘密を見たのに黙っていることがちょっとこそばしい感じであった.

 

 兎にも角にも残り時間を鹿島って1-0で勝利する.この試合のMVPを一人上げるとしたらやはり宮澤キャプテンだろう.至る所で危険を予知したプレーをし、後半は攻撃参加をしてこの試合を勝利しようと動き続けた彼の姿は印象的であった.

 

 これで勝ち点は28となり順位は11位であるが、下位チームに取りこぼししないことは良かった.水曜日には天皇杯の試合があるがミシャ監督はどんな選手起用をするのだろうか?どんなことがあっても勝ちに行くことが身上だから今日の先発の大半を使ってくるような気がする.

 その次の仙台戦は勝ち点3を取りたい試合なのだが、果たして結末は如何に.