岸田内閣の試練の始まり

 曇り、気温は6度.灯油の値上がりというニュースあ流れていたが、寒さには勝てずストーブを点火した.燃料不足が言われているので需要期に合わせて原油量を調整しているように思えてしまう.

 

news.yahoo.co.jp

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 岸田政権のアキレス腱といわれている甘利幹事長の醜聞についての記事が文春から出た.今回、自民党内も総裁選でごたごたしており、更に菅内閣の重鎮だった二階氏が結果的に敗れた格好になりその辺りの争いも影響しているのだろうと思う.ここにきて野党の不甲斐なさにより助かっている自民党という党の慢心が政乱を起こすかもしれない.

 結果的に冷や飯を食う石破氏の動きと、東京都知事の動き次第で野党では物足りない浮動票の受け皿になる可能性もあるが、既に総選挙が公示されるという時間的な問題もあり、そこまで準備は出来ていないだろう.

 日本の政治に今は安定が求められている.その理由のみで自民党がそのかじ取りを任されているといって過言ではないと思う.新型コロナウイルスの対応で国内が混乱している時に政権が変わり、責任者が不在となれば混乱を助長すると判っていたからである.

 もし、コロナの第6波がそれ程大ごとで無く過ぎ去れば政権交代可能な野党の登場が待たれることになる.そうなれば自民党政権も安泰とは言えないことになるはずである.

 そういうわけで総選挙が終わっても尚、政局争いをしているようだと自民党も国民にそっぽを向かれてしまうことだろう.その国民の思いの受け皿は、決して立憲民主党ではないことは確かである.反政府を貫くのは構わないが彼らの視線は国民ではなく自分が国会議員で居られることに目を向けられているように感じる.その点では自民党の国会議員もそうであるし、全国会議員が何のために議員の地位にいるのか理解していないように思える.

 

 そして、これから火中の栗となる予定の甘利氏であるが、これまで自民党内で活動していたが、黒子となることで権力を得ていた人物である.自民党政権が長期になればなるほどその中で得る情報は利権の種となる.利権は自分の懐を潤す大事な種であるのでその数が多ければ多いほど良く、更にそれをこなすことでそこに群がる人物が蟻のように周りを取り囲む.それが自民党内の権力の基盤といえるだろう.

 国会議員の中でそういった大物と呼ばれる地位に昇れるのは一握りでしかない.だから逆にそれを妬む大多数が足を引っ張ろうとする.その人物が階段から転げ落ちればその後釜に座れる確率が上がるからである.そう簡単には行かないのも確かであるが、それを夢見る人がいるのも事実である.

 この先夢見る人たちがその座を争い、それは、与党も野党も問わない国会議員という地位にあれば誰もが夢見ることになるわけである.権力は魔物というしかない.