人の善意を測る商売

 晴れ、気温は零度.等々この気温まで下がる日がやってきた.ここまで下がると冬は間近だし平地でも普通に雪が積もる.

 

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 最近この手のニュースが増えている.

 無人販売は、人の善行が前提で商売を行うものである.しかし、販売所には悪意のある者も近付ける仕組みになっている.そこで繰り返されるのがお金を払わずに物を持ち去る行為である.確かに物を盗む行為なので悪いのは間違いないが、無人店舗で監視カメラ付きとなると正しく買い物をする人にとってもプレッシャーになることも事実である.正しく入れたのに盗んだと思われないかとドキドキするのも事実である.そういった何となく気まずい思いをするくらいならとなるべく近付かないようになってしまう.

 ハッキリ言うと都会の無人販売は悪い心を持った人を吸い寄せる誘蛾灯のような働きをしているように思えてならない.できたら自販機のような仕組みを導入するべきなのだろうが、それができない事情も分かるのであれだが、こういった映像を見せられると人間の悪い面を見せられているようで辛いものがある.

 

 このニュースとは関係ないが、この時期大々的に無人販売に取り組む会社があるようである.確かに最初にあるようなニュースのように監視カメラの映像が簡単にネットやニュースとして扱われれば抑止力になり、ある程度の被害は防げるだろうと思う.

 ニュースの写真を見ると店舗等に相当投資はしているようである.店舗やシステムにお金を投資できても人件費には投資しないという強い志が感じられる.

 コンビニなどもそうだが、店員の確保に苦労しているとのニュースが報じられている.こういった商売はバイトを雇用するにしても人件費の負担割合が儲けを圧迫する程度の売り上げが無いのかもしれないが、社会はそれでは回らない.人がいるべきところには人がいるべきである.もし働き手がいないのならそれ相応の賃金が必要となる.そういった社会を未来は必要としているのだろう.

 この選挙では、日本の平均給与所得が30年上がっていないことが報じられている.その給与の何割かが労働者ではなく法人の蓄えとして留保され運用されている.正当な報酬として労働者に回すことも今後企業としては必要になるだろう.しかし、どこで道を間違えてしまったのだろうか?