枝野党の行方

 雨、気温は6度.寒さの平均が徐々に零下に近付いてくる.当然11月になったのだから当然である.今週から冬支度の準備が始まる.

 

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 選挙が終わり、結果の総括が始まる.読売新聞などは選挙前立憲有利と書いた手前何故負けたのか知りたいのは当然だろうし、自分達が優勢と書いたのだからそのまま議席を増やせなかった責任は立憲にあると言わんばかりである.

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 反自民の先頭を行く東京新聞は、この選挙結果について納得がいっていないようだ.その理由は接戦区で僅差で破れた理由が共産党選挙協力したせいだと書かない点である.かえってこの結果は共産党選挙協力をしたからだと言いたいようである.この文章に底に流れる意図は、あと少し頑張れば一万票差で敗れた選挙区が31もあり、野党統一候補を立てた地区で一本化できれば票差で上回った選挙区が5区あった点を強調する.全て勝利すれば36上積ができたはずで、そうなれば132議席獲得できたかもしれないからである.

 そう都合よくは行かなかっただろうが、野党第一党としての勢力を誇示でき、国会での重みが違うというのも数の力である.

 そうであっても国会議員の占める割合は、過半数に遥かに届かないわけで、野党が国政を担うことは無かった.しかし、その勢いのまま参議院選挙に臨めばまた情勢は変わってくる.もしかすると参議院選挙腕は大勝して参議院では過半数を占めることが可能な未来が有ったかもしれないからである.

 そういった意味では、東京新聞として悔しいことは間違いない.更に記事の最後にこの結果を受けて立憲と共産の選挙協力は見直されると締めている.

 

 今回の選挙結果を考えれば、無党派層及び中間層は、がちがちの左翼陣営の政権を望んではいないということである.自公の政権がこのまま政権を続けることに文句を言いたくて、保守寄りだが連立政権を組んでいない維新や今では珍しい中道路線の国民に票を投じた結果だと思う.それがせめてもの今の政権に対する意思表示だからだろう.

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 立憲では、この結果を受けて執行部の退陣が有ると予想されている.しかし、結党の際、この党を作ったのは枝野氏であり、立憲=枝野党である.その看板を引き摺り下ろした場合、既に党としての役目を終えたということになるだろう.そうやって不安定になったあとは、離合集散を繰り返し党としての理念をまたガラガラポンするのだろう.