恨みの連鎖

 晴れ、気温はマイナス3度.雪は無いが寒さは真冬並みである.これから徐々に荒れ模様になるとのことなので家に帰るころにはどうなっているのだろう.

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 この事件、報道された時はいじめが原因ということであった.しかし、徐々に理由が明らかになるにつれ被害者からそんなひどいいじめを受けていたことは無かったようだ.これについては、これから先どれほどこの事件を理解できるか判らない.

 それにしても一つの命が奪われることの簡単さを思うといたたまれない.殺されないでいたら有ったであろう残りの人生を思うと可哀想と思うし、この事件を起こした加害者もこれがきっかけで人生を大きく踏み外してしまったことを思うと何故と思う気持ちしかない.

 

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 遠い国の話であるが、こちらも恐ろしいことである.米軍が駐留していた時期にも戦闘が有り死者が出ていた.そして今、米軍が去り抑えられていたタリバンが実権を握るとそれまでの復讐とばかり相手を殺戮する.憎悪の連鎖というべきだろう.

 お互いの主義主張が違えば対立が起きる.遠く離れた場所にいるのなら争いにはならないだろうが、同じ土地で生活しているならそれは争いの火種になる.

 

 昔、学生の頃、学校の教師は暴力はいけないという派とその真逆に暴力で威圧する教師が存在した.暴力反対派は、話し合いで心が通じれば争いが無くなり平和になると語った.暴力で威圧する教師は、話し合い以前に自分の言うことは絶対だと言い反抗する生徒に暴力を振るい制圧しようとした.

 しかし、この教師たちが殴り合いをしたとか話し合いをしていたのか判らない.しかし、暴力はいけないという教師は、詭弁を弄し相手を丸め込もうとする輩もいたわけで、全てが信頼できる教師というのがいたのか不明である.

 話し合いで解決しようとして前に出た途端、銃で撃たれてしまえば話し合いはできないはずでそれを防ぐために自分達も身を守りながら話し合いに進むことになる.話し合いをするにはお互いのパワーバランスの均衡が必要なのは大人になって判ることである.

 今回のアフガンの争いもどちらか側が有利になれば話し合いは行われずまず相手を屈服させようとする.頭を下げたほうが相手に従うということである.それに我慢できない場合、何時かこのバランスを翻してやろうとする.

 人の中にある恨みや妬み、その力は人類が生き延びてきたころから不偏にもつ感情である.それが無くなるのは死んだ時である.