原子力発電

 曇り、気温は9度.春の装いだと肌寒くなる気温である.

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 ウクライナ戦争のあおりを受けて世界経済は混沌に向かおうとしている.大きな問題の一つは、エネルギー資源の影響である.ロシアが生産する原油天然ガスを拒絶することでエネルギー不足に見舞われてしまった.経済制裁によりロシアに圧力を掛ける狙いで有ったが、必ずしもロシアに影響を与えているかというとその効果は限定的で、制裁を行っている国が却ってその影響を受ける結果となっている.制裁を科しているアメリカなどは自国で生産できる体制があるから良いようなものの、そもそもエネルギー資源が無い日本では影響を大きく受けてしまっている.

 

 その中で注目されているのが原子力発電である.東日本大震災で停止してしまった福島原発の事故処理で大きな国民に大きな影響を与えてしまう結果となり、今でも日本の多くの原発が運転停止となり、日本政府は自然エネルギーの利用に大きく舵を切った.その影響もあり、日本の原子力発電技術は衰退の一途を辿っているのが現状である.

 

 今回のエネルギー不足は、今ある原発を稼働すれば賄える量であるのは明らかであるが、政府は国民の顔色を見ながら積極的に動こうとはしていない.しかし、政府の経済対策も限界が来ており無い袖は振れない状態にきており、原発稼働も念頭に置いて今後政策を進めると岸田首相は述べた.

 

 いま世界では、小型原子力発電に力を注いでいる.規模が小さくなればそれだけ事故に対処しやすいという理由からである.日本もつい先日三菱重工業が移動型の原子力発電装置のプランを発表した.

 これからの世界は、全てが単一の世界ではなくなる.色々な技術が合わさって進んでいくと思われる.その中で日本が生き延びる社会があることを祈るばかりである.