マスク氏Twitter社買収

 曇り、気温は9度.風がなく心地よい朝である.

 

 知床の観光船事故の詳報が流れてくるにつれ暗澹たる気持ちになる.このような無謀な行為による事故は当然防げたことであり、事故の状況が明らかになるにつれて人間の業のようなものが現れてくる.そういうニュースに接すれば接するほど自分の心にも暗い影を落とすことになる.

 

 

www.bloomberg.co.jp

 かねてよりニュースになっていたマスク氏のTwitter買収.株主の多くはマスク氏の買収に賛成したようだ.これによってTwitterはマスク氏の支配下に置かれることになる.更に株式は非上場化され外部からの買収などと言ったことは無くなる.

 

 マスク氏は、かねてよりTwitterのヘビーユーザーであり、Twitterのルールに納得いっていなかった.

 マスク氏が望むTwitterは、言論の自由である.その内容が世間の常識から外れようとも発言することを認めること.今のように社会的ルールに基づいて誰が決めたか判らないようなルールで誰かの発言を排除することが自由を制限していると考えているようだ.

 

 ただしその自由という言葉も、マスク氏の考える自由と世間一般が認める自由が全て一致するとは限らない.最終的に判断するのは、Twitterという会社組織の決定機関なのだろうし、その中に最大限マスク氏の考える自由が基本となるのだろう思う.

 

 Twitter買収によって気になる最大なことは、過激な発言及びフェイクニュースと断じられてアカウントを停止されたトランプ氏とQアノンの取り扱いだろう.

 噂ではトランプ氏のアカウント停止は解除されTwitterに戻ってくると言われている.Twitterという世界に自由を持ち込むことを選択するならそういった混沌の世界を認めることになる.誰がフェイクニュースか判断することは自由を制限することにつながるからである.

 

news.yahoo.co.jp

 今流れている情報としては、トランプ氏はTwitterには戻らないと宣言しているようだが、もしアカウント停止が解除されれば、彼のことだから大統領選が近付いてくれば間違いなく戻るだろう.自分に有利になるような手段が有ればどんなことでも利用するだろう.

 

 マスク氏は、世界一の大富豪と言われている.その資産はアメリカを動かすことも可能であるように見える.更にもしかするとアメリカの秩序を作り替えるのも可能かもしれない.

 

www.excite.co.jp

 マスク氏は以前、自分はアスペルガー症候群であることを認めている.その独創的発想はそういったものから来るのだとも言っている.確かに普通一般と呼ばれる常識から外れたことを行うためにはそういいたことから縛られることを拒絶しなければならないだろう.

 その点から言えば、彼が求める自由は常識を超えたものになるかもしれない.