子殺し

 曇り、気温は10度.今日も朝の気温は低いままである.日中は晴れ間も出る予定だが、気温上昇は余り望めない.今日は厚別で天皇杯の試合が行われる日でもある.

 

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 ここ数年の間、子殺しのニュースが度々報じられるようになり、こういったニュースに接する度心が居たくなりこのブログにも触れることはあまり無かった.

 それは、親から捨てられてしまう子供に感情移入してしまい自分がその境遇だったらと想像してしまうからである.幸い自分の子供時代にそういった経験は無いのだが、もし子供の頃親に見捨てられ食事も満足に与えられない生活を送っていたらと思うと居ても立っても居られない.

 

 北海道でも子殺しの事件はたまに起き、その原因が親の環境によるものと報じられると何故その親の元に生まれなければならなかったかというその子の運命を呪うだけである.

 

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 このニュースも昨日報じられたが、何故子供の死体をわざわざコインロッカーに預けるのか?コインロッカーに入れることで何かの罪滅ぼしと考えての行動なのか判らない.遺棄する所に困っての犯行なのだろうがその心理は不明で犯人が逮捕され供述されなければ理由は判らないままだろう.

 

 昔、「コインロッカーベイビー」コインロッカーベイビー - Wikipedia

という事件が続いたことがあった.当然コインロッカーに捨てられた場合、密閉された空間であるため殆どが死んだ形で発見されることが大半だった.

 それより以前は捨て子は橋の下などという話が大半で道端などに置き去りにされることが大半だったが、荷物を預ける便利な箱が駅近くに設置されたことで手軽に使える場所という認識ができたためだと思われる.

 捨てる側にとって自分の体から産み出されたものは命のある者ではなく既に動物或いは荷物のような存在になっていたのだと思う.望んで生まれる子と望まれないで生まれる子との明らかな線引きが発生し、更にその生まれた子供を育てるうちに更に選別が行われてしまう.

 

 極端な話だが、生まれて直ぐ子供を育てられないと思った親はすぐにでも預けられる施設が日本全国いたるところにあるべきだと思う.子供を捨てる親は身勝手だと批判するのは簡単だが、黙って見過ごしてしまえば人生を全うせずに死んでしまう子供が増えるばかりである.

 

 法律で親は子供を養育する義務がある.世間一般もそのルールは健在だと思うが、本当にそのルールが守られているかというとそうではない.

 日本には児童相談所というものがありそこが養育の義務を放棄した親子に関与することになっている.子供を育てられないと判断されれば子供は児童養護施設に入ることになっている.しかし、その制度も中々適用が難しいようで、そのことでニュースになることも多々ある.

 全てが完璧に行われる制度であれば良いが全てを見通せることは不可能でどこかでその網から外れてしまうことが起きうる.しかし、これだけ長い年月行われてきて間違いがあれば正されてきた制度である.上手くその機能を発揮して今後子殺しの事件が起きないようにして欲しいと願うばかりである.