サル痘から想像される未来

 曇り、気温は19度.日差しが無く過ごしやすいといえば過ごしやすい.ただし夏なので強い日差しも欲しい.天気は簡単には言うことを聞いてくれなさそう.

 

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 今回のサル痘と呼ばれる病気.最初に確認された地域がアフリカで、更に人との濃厚接触による伝染.更に男性同士の濃厚接触による感染が多い.この経路の形を見ると今では治療薬がありそれ程恐れられなくなったエイズを想起させる.

 エイズも最初の起源はアフリカでチンパンジーから人への移動とされている.その後、男性間の性行為から感染が広まると考えられ、その後、異性間の性行為からも感染することが判り、爆発的に全世界に広まった.

 アフリカは今でも野生動物と近住して生活している国が多く、そこから未知のウイルスが人に広がる経路が出来ている.そういう意味で今回のウイルスも広まったのではないかと考えられる.

 動物から人へ感染することが稀なウイルスが変異により人間に感染するようになる.そういう過程を繰り返せば人に移るという事実は、自然界の変異過程を人工的に作り出せる可能性があると言える.

 もし、世界にウイルスを流行らせ何かの混乱を起こすことで利益を得られると考える輩或いは集団がいればこのウイルスをバイオテロの兵器に使用することも考えられる.既に新型コロナウイルスが世界に多大な影響を与えたようにサル痘ウイルスも今後変異を続けて大流行を来す可能性も無きにしも非ずである.

 

 そして、地球温暖化である.地球温暖化によりシベリアや北極圏の永久凍土が融け出している.更に、南アメリカの密林が開発により人間が常に接触できるようになってきており、地球環境は多くの人と道のウイルスとの接触が起こり得る状況になってきている.

 

 人間の体は、未知のウイルスに対してそれ程完璧な防御機能を持っていないことが判っている.ウイルスにより感染症が広まり死亡する人がでる.ある意味種の選別が感染症の流行に行われている.

 その選別は必ずしも設計された選別ではなくあるウイルスに対して免疫があるかないかのルールで選別されていくわけでこの先も同様のルールで人類は選別されていくわけである.

 その流行の繰り返しの中で生き残っていく人たちはある選ばれた人といえる.しかし、よく考えてみるとその生き残った人たちが全てのウイルスに対して万全かというとそうではない.進化論ではないが、優秀な種が生き残るというより環境に適したものが選ばれているに過ぎない.そうだとするとこれから来る未来に繰り返し現れるであろう感染症の流行に対して生き残っていくのは至難の連続だということである.もしかすると人類滅亡の危機まで起きうるのだということを認識する必要がある.

 

 色々なことを考えると未知なる感染症に対して生き延びる術を知っている人はいない.現在流行している新型コロナウイルスに対して何の対応もしないと考える人たちは既に選別されているはずである.