中ロ首脳会談

 曇り、気温は15度.徐々に天気は下り坂に向かっている.台風12号が低気圧に変わり前線を伴って北海道に近付いてくるからである.台風14号も確実の北海道を目掛けてやってくるようだ、少しでも被害が少なくなることを祈るばかりである.

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 中ロ首脳会談が開かれたというニュース.会談の詳細が掛れた記事は無い.ある意味推測で書かれた部分が多いと思われる.

 今回の会談で習近平プーチンに対して何を約束し何を拒絶したのかが気になるところである.今後の未来において中ロの結びつきが強くなればなるほど世界情勢は不安定化するのは明らかである.世界にまた冷戦状態が戻ってくるし、大きな戦争が起こる可能性が高まるからである.

 国家間の取引はお互いに損得勘定で動くことが多い.利益が無ければ国民に説明できないからである.更に危ない橋は渡れない.そう考えると今はロシアと積極的に協力するよりある程度の距離をとりながら友好関係を維持するという方向に行きそうである.

 

 この関係に敏感にならなければならない日本であるが、日本国内はそんなことよりも安倍氏国葬の是非で侃々諤々である.更にオリンピック汚職が重なりどうしても世論の目がそらされている感じがする.

 日本の国益のために世界の情勢を考えるなら今回の会談の結果日本がどの程度影響を受けるかの分析が必要である.しかし、なぜか日本は目の前のワイドショーで報じられることが一番重要問題だと考える.ワイドナショー的視点は、ある一点しか見続けられない.以前はコロナ対策で無責任な意見を垂れ流し、後でその意見を振り返ることをしない.何時までも世論の目を単純化した黒白の世界で表現しようとする.

 実際の社会は、白黒はっきりしたものではなく純白に近い白から漆黒の闇に近い黒までグラデーションがある.それを単純化して国民を欺こうとしている.正論は正論で言うことは構わないが決してそれが正しい結論になるとは限らない.どこかで他の意見を取り入れ上がら実施されていく.

 特に気になるのは、自分達が白黒ハッキリさせることをしないのに他者には白黒をつけようとする一派である.他者の揚げ足取りは楽である.真実を証明するのはあくまで他者に任せ非難すれば良いからである.しかし、自分達に火の粉が降りかかってくれば今まで他者を批難していた行動を平気でする.ある意味ダブルスタンダードである.そこに自分達が見苦しい行動を取っていることに気付かない.それは人が生きる上で当然発生することなのだが、その鎧が透明であることに気付いていないだけである.その腹黒さは透けて見えている.

 日本人が求めらられているのは潔白ではない.ある意味最大幸福を求めるためのしたたかさを持つ交渉術である.真っ正直に生きる国など存在しないことを知るべきだろう.