円安 自浄作用が働くか

 曇り、気温は6度.朝の寒さはこのくらいが定番になってきた.これからもっと下がり零下の日が来る.そうなれば次は雪が降ることになる.そして冬.そろそろタイヤ交換を考える時期でもある.

 

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 アメリカが金利を上げるような状況で、日本が0金利を行っているのだから日本円をドルに換える動きは強まる.そうなると相対的に円でドルを買う価値が弱くなるため円安になっている.

 このままの値動きで行くと150円台も見えてくるはずである.もしかすると簡単に150円台を超えて行くかもしれない.その最大の原因は何といってもウクライナ戦争によるエネルギー資源の供給不安からくる原材料費の値上がりで有る.

 日本は資源を輸入に頼っているくにであり.そこから物を作り加工して海外に売ることを生業としている.更に悪いことに以前のような情報技術に後れを取っており、主要な輸出産業は自動車であるが、こちらもまた電気自動車の普及で後れを取っている.他の国から見れば日本はそういった技術で未来が無い国と思われている.今の円安はまさに日本売りとも言える.

 寂しい話であるが、固定レートで有った1ドル360円の時代が来るのかもしれない.そうなれば日本国内で生産した方が他国より安く付く時代になるのだろうが、既に生産拠点は海外に移してしまっているためそもそも生産する技術が衰えてきている.その状態が長く続いていると基本的な2次産業の空洞化がどんどん進んでいる状況である.昔なら工場で働く人が周りに大勢いたが、今では3次産業や医療介護系で働く人が目立つようになってきている.そもそもそれらの産業は海外に売り出すものではない.あくまでも国内の事業で有って多くの利益を生むものでもない.いうなれば日本の構造がそういった国になることを許容してきたとも言える.

 

 今、旧統一教会の問題がクローズアップされている.高度経済成長期に日本に巣くったがん細胞が増殖し、長い年月をかけて日本の根幹を蝕んできたことに今頃気付いたわけである.そしてがん細胞は日本の政治にまで巣くっており、そこから色々な仕組みに転移していると考えてよいだろう.もし、ここで日本ががん細胞を対峙しなければいけないのだが、その蝕まれた自民党の動きは旧態依然としている.更に悪いことに自民党に代わる野党が弱体化しており日本の政治までもが機能不全となっている.

 まさしくこれから日本は悪夢の時代を迎えるのだろうか?それが無いことを期待する.