J1リーグ 第27節 vs浦和 1-1

 晴れ、気温は3度.空気は冷え冷えしているが雲のない澄み切った空から降り注ぐ太陽の強烈な日差しがあるため寒さはそれほど感じない.このまま日中は気温が上がる.

www.youtube.com

 昨日の試合、ACLの影響で延期されていた試合が平日に組まれて行われた.

 相手の浦和は、強力なFWが居り厳しい戦いになると予想していた.しかし、その浦和が2TOPのみが敵陣に置き残りはゴール前を固める形で臨んできたわけである.もう少し前線に人を掛けてくるのが何時もの浦和だと思っていたがそうではなく負けない戦いを選んできた.その理由は、直近の試合で大量失点を食らって負けてしまったための反省らしい.

 

 コンサドーレがボールを持てば相手はゴール前に完全に引きこもるので戦いとしては簡単になる.ゴール前からボールを運ぶ際、3DFのプレスに来るのは敵FW2人.菅野選手を加えればコンサドーレは4人でボールを運ぶため難なく相手陣内に持ち込める.そこから裏にボールを蹴ったりサイドに散らしたりするのだが、裏に入れるボールは不正確でサイドは相手が引いているので簡単にボールを蹴っても相手の体を張ったクリアに合うというように必ずしもシュートがGKまで届くことは無い.一番惜しかったのは青木選手が相手DFの股を抜いたシュートだったが、相手GKの反応の良さでゴールを割れなかった.

 反対に相手の浦和は、ボールを持ったら簡単にパス繋いでコンサドーレのゴール前に押し寄せてくる.そこからのシュートが不正確なだけで危ない場面が続く.ゴールの可能性があるチャンスの数で言えば浦和の方が多かった.

 後半の戦いも同様だったが、前半のようにコンサドーレの選手の体力が続かず、相手の浦和も同様に走っているのでお互いにプレスが掛らず殴り合いの状態になる.ここで重要なのは交代選手のタイミングと質だった.

 コンサドーレは、その殴り合いの中、このところキレキレのルーカス選手が上手く青木選手とのパス交換からサイドネットを揺らすゴールを決めコンサドーレが先制する.しかし、その後も殴り合いの戦いが続くので何時相手に同点とされるか冷や冷やしながら見ていた.そしてお互い選手交代をしながら後半の時間を進めるのだが、誤算は菅選手の負傷交代だった.その位置に誰が下りるかの選択からボランチの高嶺選手が入り、交代選手として福森選手がボランチに入る.コンサドーレにとってボランチは攻撃と守備の要で生命線と言って良い.そこが重要なポイントだったが交代したことでその役割があやふやになってしまった.そのため福森選手の動きも不安定になり結果的に失点に繋がることになってしまった.

 そうはいっても試合を簡単に終わらせるような守備のスペシャリストがチームに存在しないのが一番の課題なのだが、何故かチームは攻撃中心の選手構成をしているため守備の点は今後の課題になるだろう.

 結局相手のPK成功により試合は同点に終わる.これで勝ち点1を追加したが、残留確定にはつながらなかった.残り2試合で勝ち点1を取るか対象のチームが引き分け以下であれば残留が決まる.当然勝ち点3を目指して欲しいのだが、残り試合が何の目的にもならないような試合にはならなくて済んだとも言える.

 今日の浦和もそうだが、ACL圏内に入るなどの目標を失ってしまったチームはどこかで気の緩みがある.今日の試合もきちんと戦っていればコンサドーレを圧倒出来たかもしれない.その点で言えば来季に繋がる戦いでは無かった.

 更に優勝を目指すマリノスも磐田に負けるという結果になった.普通に戦えば圧倒できる戦力が有りながらも勝ち切れない.これで優勝争いもし烈になったわけでJ1リーグも暑い戦いが続く.