胡錦涛退場劇

 晴れ、気温はマイナス3度.10月だけれども気温が零下になる日がとうとうやってきた.これが北海道というところなのだろう.もう直ぐ雪が降り本格的な冬がやって来る.雪といえば、雪虫だが今年は少ない.一匹飛んでいるのを見ただけである.ということは今年は雪が少なくて済むのだろうか?

 

news.yahoo.co.jp

 この映像を繰り返し見たが、胡錦涛が係員から椅子から本人の意思とは関係なく立ち上がらせようとしているのは事実である.書類に関しては、胡錦涛が手に取ろうとした物は習近平のもので胡錦涛のものは左隣の栗戦書の所に置いてあるものが胡錦涛のものに見えた.事実連れ去られる時にその書類を係員が持って退場していた.

 このニュース関連で胡錦涛パーキンソン病アルツハイマー病を患っていると報じられていた.その真意は不確かであるが、胡錦涛の表情は仮面様相貌でありこの病気を否定はできない.ただし、退場する時胡錦涛習近平及び李克強の肩のあたりを叩いて退場する様子は何か言葉を掛けて自分の意思を伝えたいかのようだった.

 胡錦涛は、チベット弾圧、天安門事件の時にデモ隊を弾圧するなどの強権を発動した人物である.そして今の中国の経済発展を先導してきた人物でもある.中国の中では英雄の一人となるだろう.しかし、権力の委譲と共に習近平の権力は増し、昔から続く長老政治を引き継ぐことはしなかった.その意味で胡錦涛が中国の一つの歴史を閉じる役割を果たしたとも言える.

 日本の政治にも派閥があるように中国の政治にも派閥が存在する.それは、上海幇太子党中国共産主義青年団の3つである.しかしそれは大枠で有ってそれ以外にも結びつきが多くあり、必ずしも明確ではない.まさしく派閥なので今では習近平派という形で中国の政治を取り仕切る体制を整えた感じだろう.今後、習近平が独裁政治を進めれば習派と呼ばれる勢力がこの先の中国を支配する形になるのだろう.当然、それを見越して今は別だとしても今後、習近平に取り入り仲間の一人になろうとする人間が多く出るだろうし、今の権力基盤を作るために失脚させられた多くの人間が反習近平派を形作るのだろう.

 習近平は、毛沢東共産主義の国家を作るため死ぬまで権力を維持したように、新たな中国を作るためには長老政治が足枷になると考えたのだろう.そして、そのために習近平の意思に反するものは排除される.それはロシアのプーチン北朝鮮金正恩が国内で行っている統治方法そのもので、独裁政治を行うためには同じ道を行くのだろう.

 しかし、物事に永久は存在しなく何時か壊れてしまうものである.