安全は自分一人では確保できない

 晴れ、気温はマイナス2度.少し冷え込んでいる.それでも日中はプラス気温になるのは間違いない.

 

京都・保津川下りで転覆事故(2023年3月28日 京都市西京区)|動画ライブラリ|京都新聞

 

この時期の船による事故と言えば去年の知床観光船の事故を思い起こさせる.海の上よりも川の上の方が岸に近いため逃げ場はあるのかもしれない.大勢の人が助かったのもそういう理由からだろう.

 事故の原因は「あり得ない操船ミス」とのことだが、現実にあり得ないミスは人間が関わる限り永遠に無くならないものである.そのミスが起こらないように備えておくことが重要なことである.

 

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 4月から努力義務化される自転車運転時のヘルメット着用.努力義務なだけに罰則はない.きっと被らない人が大勢いるのだろうと思う.道路交通法が改正され自転車運転についてルールが強化されたが、相変わらず歩道で人とすれ違う時も徐行せず我が物顔に通行する人は存在する.彼ら彼女らにとってルールを知らないことがいけないということを知らない.教えてくれる大人がいないからと言ってルールを無視するのは今後社会に出てルールを破れば犯罪者になることを知らずにいることになる.

 ヘルメット着用は、事故の際に大けがを負わないよう或いは死ぬことが無いようにするための備えである.しかし、多くの大人は今までヘルメットなしで自転車に乗っていて事故に遭わなかったという経験則だけで行動するのだろうと思う.4月になって一斉に自転車に乗る人がヘルメットを被っていたらそれはそれで驚くことになりそうだ.

 

【速報】バイクが大型貨物の脇を抜けようとして接触か 転倒し40代男性死亡、大型貨物の男を逮捕 警視庁(TBS NEWS DIG Powered by JNN) - Yahoo!ニュース

これも普段よく見る光景である.バイクを運転している人は腕に自信があるのか危険な運転をしがちである.前方に少しでも隙間があればその隙間を縫うように運転する.それは前方に存在する自動車の運転手がバイクの存在を知っていて初めて成り立つ行為であると忘れてしまっている.多くの運転手は近付くバイクの存在に気付いており嫌がらせのような幅寄せなどは事故の危険性があるためしないようにしているわけである.貰い事故であっても車体に傷がついたり或いは悪くすれば加害者になるからである.何時もの振る舞いが何時も安全であるとは限らない.道路上を運転している時はその時に存在する全ての人の相互理解で安全が成り立っている.