晴れ、気温は25度.昨日は真夏日になりその暑さがまだ残っている感じである.道内でも36度をこえる所もあり夏本番という感じである.
天気図を見ると北海道も大部分が南の太平洋高気圧に覆われており、北側に低気圧があるため暖かい空気を引き込むようになっている.そこに直射日光の熱量が加われば気温が上昇するのは当たり前ということになる.この暑さは今週から来週にかけて当分続く可能性が高い.
南の海上にある台風5号は台湾付近をゆっくり北上し日本列島を縦断することは無くなった.しかし、その次に発生するであろう台風6号は、今のところ日本列島に上陸するコースになりそうである.その台風が通過すれば本格的な夏が終わり秋の空に徐々に近づいていくのだろうと思う.
王位戦第3局、夕方頃になり徐々に藤井王位の優勢模様になり、最後は挑戦者の佐々木7段の粘りにより危ういところも有ったが、その所を慎重に乗り切り、最後は詰みを読み切り佐々木七段の投了となった.これで藤井王位が3勝となり次の第4局で王位連覇を掛けて戦うことになる.最後に佐々木七段が粘り勝利しても今の藤井王位の勝負強さを考えると4連勝は考えずらく次に負けたとしても安泰ではないかと思うが、勝負の世界には綾が存在し、3連勝4連敗という対局が過去にあるのでいくら藤井王位が強いといっても油断大敵である.
次の対局は8月15日、16日に行われる予定なので日にちが空く.その間に8冠制覇の掛る王座戦の挑戦者決定戦が8月4日に行われ、持ち時間5時間の対局がある.相手は、7冠になる前に雌雄を決した豊島九段であり好勝負になると予想される.この挑戦者決定戦に敗れれば8冠のチャンスを得る道のりは簡単ではなくなる.何故なら来年王座戦の挑戦者になるためトーナメントを勝ち上がらなければならず、更にその間に今保持している7冠全て防衛しなければならないという試練が待っているからである.素人目には藤井7冠の勝利は確実だろうと思われるだろうが、やはり一発勝負を続ける王座戦の挑戦者になるまでが厳しいだろう.
タイトル戦は、5番勝負、7番勝負の番勝負で一度負けても挽回が効くが、トーナメント制だと一つ負ければそこで終わりである.藤井7冠の勝率が8割といっても2割はどこかで負けている計算になるので、その2割がトーナメントの時に起きないとは限らない.
最近の藤井7冠の戦いは、負けない戦いをする方向に変わってきている.相手が戦う前に藤井7冠に勝利するため色々な戦い方を工夫してくる.相手の作戦に合わせて事前に研究することはしているだろうが、未知の戦いに備えることは容易ではない.そのため、今までの敗戦の局は、相手の術中に嵌ってしまえばなすすべもなく破れるという対局があったが、最近は、相手の研究手に対してその場で対応しようという心構えができつつある.そのため持ち時間の使い方が洗練されてきているといえる.