臨界点を突破する前触れ

 きょう二回目の投稿.

 今の外気温は北海道でさえ30度を超えた真夏日になっている.日向では間違いなく35度近くになっているところもあるだろう.

 そこで心配になるのはこの異常気象が何時臨界点を超えるかである.

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 そこで暑さを忘れてしまうほど背筋が寒くなる話をしたいと思う.

北極圏では世界平均の3倍から4倍の速さで平均気温が上昇している。(中略)ロシアの北極圏には広大な永久凍土がある。陸上や海底の永久凍土に貯蔵され温室効果ガスとして放出される可能性のある有機物の量は、地球大気中の二酸化炭素の約3倍、大気中のメタンの200倍にもなる。(中略)

永久凍土が解けてメタンが放出される。こうした現象がある時期を越えると地球温暖化が暴走を始めるという。それを「臨界点(ティッピングポイント)」という。(中略)

臨界点を越えるとそれがドミノ倒しのように連鎖し、地球の気候システムが崩壊。人間には止められなくなる。+4℃くらいまで温暖化が進んでしまう仮説も…。

引用先の記事が消えてしまうかもしれないので重要な部分と思うところを引用させてもらった.

 

 多くの人が知って欲しいのは、今の暑さは始まったばかりであり、この先にも平均気温が上がり下がることは無いということである.平均気温が上がれば人が生活できる地域が減り、農作物を生産できる土地も減る.その結果世界各地で飢饉が起こり、それに起因する暴力行為が頻発すると考えられる.それと同時に自分達のグループを守ろうとする考えの元、人種なり出身なり肌の色などでグループ分けしようとする考えが台頭し世界が戦国時代のようになるということである.その先には次々と独裁国家が誕生し、自由主義国家は淘汰されていく世界である.

 

 では解決方法があるかと言えばある.それは今からでも化石燃料の使用を止めることである.更に肉食生活を止め最低限の衣服、道具のみで生活を開始することである.

 しかし、ここからして既に多くの人は素直に聞き入れることは無いだろう.自分さえよければ、この先の未来のことなど自分には関係ないと思う人は大勢いるだろう.きっと今からその便利さを失うことに抵抗を感じる人の方が多いだろうと思う.

 間違いなく世界に今生きている多くの人は自然環境が破壊され人類が住めなくなるようにならなければ行動に移せないだろうと想像する.今この文章を書いている自分でさえ偉そうなことをいう割にネットワークにPCを使い更にクーラーの元でこの作業を行っているのである.大いなる矛盾である.

 人間の大多数がこの異常気象に対応するため、多くの人が協力できる範囲で協力できる方法を考えなければならない.

 もし今住んでいるところが猛暑でクーラーが無いと生活できないなら、設定温度を1度か2度高めに設定することはできるだろう.どこかに出掛けるにしてもいつもなら車を使う歩ける距離は歩くことも必要である.使わないコンセントは抜き、食事は無駄なく消費し食物ロスを限りなく減らす.そういった大きな行動ではなく少しずつの組み合わせで塵も積もれば山となるを実践するのが良いだろう.

 本当に今年よりは来年、来年よりは再来年というように平均気温は上がりどこかで不可逆な時がやって来る.そうなれば上に書いた対策など無意味になり最悪明日は生きられないという時がやって来る.老い先短い人は、何時死んでも構わないと思うかもしれないが、まだ成人を迎えておらずこの先50年も60年も生きられる未来がある子供たちの生きる可能性を奪うのである.自分さえよければという考えは多くの人をも巻き添えにするということである.

 

既に多くの人は受け身の状態になっている.自分一人の努力ではどうにもならないと感じている.この先、地球環境が破壊されたら別な惑星に移住すれば人類は生き残れると考えている人がいるかもしれないが、それが実現する前に地球が持たないかもしれない.