J1リーグ第27節 vs湘南 0-1

 土曜日の試合。札幌ドームで午後7時開始で行われた。イタリア代表だったデルピエロ氏も来札しドームに姿を見せていた。

 試合は、前半、コンサドーレが圧倒しゴール前に迫るが相手の好守備に会い中々得点できず。相手の陣内から上手くデザインされた湘南の攻めに会いマークがズレたところでゴールを決められてしまう。

 どうしても攻めあがると守備の人数が足りなくなるのは、すでに今までの試合でも露呈している。丁度スペインでバルセロナが相手を圧倒していてもカウンターで得点を取られ破れてしまうのと同じである。攻撃に全振りしている分仕方がない。しかし、その違いは、バルセロナには攻撃のキーとなるメッシ選手がいたがコンサドーレにはそんなスーパーな選手がいない。そのところが大きな違いで、相手を圧倒するにはその部分をこなす選手が必要である。今まで何とかやっていたのは、幸運だった。

 ここ数年、負けるにしても攻撃に全振りするチームの姿にそれがコンサドーレのサッカーという認識があったはずなのであるが、やはり、何がんでも勝つことが大事と思う人はいるもんで、今までもそういったことを口にしていたのだが、徐々にその声が目立ってきた。

 攻撃も守備もオールマイティでこなすには、どうしても今のチーム規模では無理がある。それを知っているはずなのにそれを知らないふりをして文句を言う。本当に無責任な輩である。ミシャ監督が、常日頃言葉にするように選手層の薄さは、チームの規模の問題なのである。コロナにより赤字体質になった運営会社にとってない袖は振れないという状態である。だから、今の状況はミシャ監督におんぶにだっこなのに、ミシャ監督を庇う言葉は少ない。

 本当にサポーターは千差万別である。好き勝手に言葉にし、その言葉に責任を持つことはできない。ミシャ監督にとって好きなように選手を補強できればJ1で優勝するくらいまではチーム力を引き上げられると思っているだろう。そのところは歯がゆいところだろう。その選手層の薄さの中でけが人が発生し何とかチーム力を維持しようとしている。そして、サポーターが見に来てくれるような面白い試合をしようとしている尾である。

 後半も、得点しようとコンサドーレは前に出て攻撃するのだが、最後の精度に狂いが出て相手GKの好守備も相まって得点が入れれない。結局得点を取れず負けてしまった。

 相手のシュートは、あの一本だけが決まった。それ以外は概ね跳ね返していただけにゲームの綾は自分たちの都合よくはいかないものである。

 誰もが話すようにすでにコンサドーレの今季は終了したようなものである。相手は、J2に落ちないように必死である。最後まで勝利の執念で上回れた。潔く負けを認めよう。

 コンサドーレにとって今後の試合の課題は、やはり新戦力の底上げである。だから、選手交代に今は大森選手をゲームに起用し大化けしていることを期待している。巷では小林選手の起用が少ないと宣う。来季のチームで勝つためにそういった試みをすることを支持するものである。