情報操作 処理水非難が失敗したわけ

 曇り、気温は13度.少し肌寒い.

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 天気図を見ると北海道は不安定な気圧配置の中にあり、冷たい空気を呼び込むようになっている.また西側には前線を伴う低気圧が接近しており間違いなく明日の北海道の天気は下り坂で有る.南の海上には熱帯低気圧から変わった台風があるが、針路は西寄で北上することはなさそうだ.

 天気も人生も色々な要素が加わるため未来を予測することは困難を極める.おおよその傾向は当たっても細かいところで予想は変化する.その辺りの変化を機敏に受け止めアンテナを伸ばしておくことが肝要である.しかし、そのことが何故か若いうちには気付かない.進路を誤り迷路に嵌るところを多数見てしまう.迷路に嵌ることは成長に繋がることなのだが、その迷路の中で方向を誤りグルグルの人生を歩むことも有る.その時に、信頼できる誰かに自分の進むべき道を聞くことも大事である.そいった相手を見つけられるのも人生の綾だとしたら生きることの難しさをしみじみ感じるだけである.

 

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 この話題、ニュース上は何処の国か特定はしていないが、日本国内でも確実に存在することだろう.常々思うのは、SNSなどの情報の中で自然と中国寄りの世論に誘導しようとする意見を見ることがある.それは、自然な形で流れを変える効果をもたらしている.

 人は、こういった情報を受け入れる時、その情報を流している人に疑いを始めは持たない.その情報の真意を考えるのは受け入れてからのことである.その際、巧妙なのは嘘と真実を織り交ぜることである.そのため、いつの間にか嘘を真実と信じ込ませることに成功する.

 如実なのは新型コロナに対する話題である.そこに係る人たちが工作員なのかそれとは無関係で嘘の情報をまき散らす人なのか、そういった境界不明瞭な群れが同時に沸き起こるとそれを明確に区分けできないカオス状態に引き込まれる.それは、緊急時などの人の精神状態が不安定で正解が見えない時に起きるものである.

 真実とそうではない境界は、発生当時は区別が付けられないものである.後で真実が見えてくることのほうが多い.そのため、情報戦を仕掛けるには格好のチャンスで、それによってできた集団を上手く利用すれば別な情報戦を仕掛けることができる.日本などは、そういった情報戦の中で比較的操作しやすい国の一つでもある.

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 その中で今回起きた原発事故処理水の件で中国は、今のところ世論操作に失敗したように見える.何故、中国の主張が世界に受け入れられるよう情報操作は一生懸命していたはずである.日本でも、反原発グループを引き込み処理水放出に世論操作を行ってきたと思われるのだが、大きな成果を上げることができなかった.知らずにそういった渦に巻き込まれた知識人、コメンテーターもいただろうが、その中に中国の工作員も混じっていたはずである.

 予想されるのは、原発処理水に対する日本国内の反発が大きく無かったことだろう.日本人にはそういったことに対して起きてしまったことは仕方ないと考える人が多いからかもしれない.所謂、覆水盆に返らずである.その辺りの考え方は中国人の発想ではないのかもしれない.もしかすると覆水盆に返すことが可能であると思う人が多いのかもしれない.その辺りの思想の違いが工作に現れたのではないだろうか.

しかし、この先、白を黒と言わなければならない時代が来るかもしれない.自分の意見がその時は少数派で相いれない状態に陥る可能性もある時代が来ないことを祈るしかない.