ダーイッシュに向かう若者たち

 晴れ、今の気温はマイナス8度と冷え込んだ。今夜から大荒れの天気と伝えられているが、道東を中心とした荒れた天気に変わった。こちらの方は、それ程酷くは無いようだ。

引用 TBS(http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye2428142.html) 

イギリスの10代の少女3人が過激派組織「イスラム国」の支配地域に向かったとされる問題で、家族がインタビューに応じました。戦闘員と結婚したイギリス人女性が少女たちの勧誘に関わっていたこともわかってきました。

引用 ハフィトンポスト(http://www.huffingtonpost.jp/2014/09/09/the-lives-of-the-british-jihadi-women_n_5788968.html

イスラム国」(旧称ISIS)は現在、ヨーロッパ出身の女性たちを呼び込もうとしている。また、そうした女性たちの側も、「戦士」との結婚を望んでソーシャルサイトを利用しており、「これまでに前例がない現象」が起きていると研究者たちは語る。

ソーシャルサイトのQ&Aサイトには、10代のティーンエイジャーを含む女性たちから、イスラム国の戦士を対象にした結婚の申し込みが殺到している。専門家の推測によれば、すでに50人ほどの女性が、シリアやイラクで戦う戦士らの元へ向かった可能性があるという。使っているスラングなどから、その多くがイギリス出身者と見られている。

9月はじめには、イギリスからシリアに移住した女性4名が、専門家によって確認された。彼女たちはみな、2014年のはじめから同国に住んでいると見られ、同国から英語でツイートしている。

 ISISから最近は、ダーイッシュという呼び名に変わり始めているが、若者にとって今いる環境よりも素晴らしいと感じているのかもしれない。

 それは、日本でもある新興宗教の勧誘にもにている。今の現状とこのままの行けば自分の到達点が見えてしまっている状況で、その人生を変えるために何をすればよいのか救いを求めているのだろう。そして解決方法のその一つが宗教であり、今回のダーイッシュなのだろう。

 彼らの軽率な行動を非難することは容易いが、逆に考えると、今を生きている若者たちに明るい未来が待っていることを伝えられない大人たちの責任である。

 今ある社会は、自分たちの目の前にある利益のために相手を蹴落とし、自分だけが利益に預かろうとする大人たちがどれ程多いか、更に、世界的に広まる格差社会は、世襲というシステムに飲み込まれ、生まれながらにして平等では無い社会を作り上げてきた。本来ならこの地上において生を受けた時に平等であることが理想なはずなのにそれを大人社会は作ろうとせず、生まれながらの格差を是認しようとさえしている。

 生まれながらに自分のこの先の未来が決まっているとしたら、それを打破する世界に飛び込もうとするのも若者の特権かもしれない。

 残虐な行為を行っているダーイッシュを称賛しているわけでは無い。その反対である。若者に幻想を抱かせ自分たちの利益のために駒として働かせるのは、独裁者の常である。自分たちは痛まず苦しまずに望みをかなえようとしているだけである。まさしく、今いる社会と何ら変わりがないことに気付くだろう。

 翻って、今の大人たちがすべきことは判り切ったことである。自分たちの私欲のために世界を支配しようとするのは止めるべきだろう。

 人を支配する方法が、権力やお金であってはならないはずである。そういった社会を実現しなければ、ダーイッシュに向かう若者たちを止めることはできないだろう。