福井総裁の件

村上ファンドとの関係が取り沙汰されて早、1ヶ月。その間の変化は何も無い。ようやく個人資産の公開がされ、3億円以上の資産があることが公表された。

 これが、一市民なら、どのような形で儲けようと関係ないのだが(あくまで法律の範囲内で)、日本銀行という、日本のトップレベルの金融を扱う部署の長であり、当然、色々な経済情報も自然と耳に入ってくるだろう。
 その人が、村上ファンドという、投資会社と親密な(どの程度かは不明だが)関係にあったことは間違いない状況である。総裁の任期中に、村上氏個人との会話もあったろうし、食事をしたり、お酒を一緒に飲んだりしたかもしれない、仮定の話なのだが、その時にポロリと重要な話をしてしまったかもしれない。或いは、話さないまでも阿吽の呼吸で通ずるものがあったかもしれない。

 本人は、辞任する気持ちは無いよだが、もし、その事の重大性が分かっているなら、日銀総裁就任と同時に、全ての関係を絶つ必要があった。

 また、同様に、オリックスの宮内氏も同様である。経済活動を行う自分が規制改革委員会の委員長でありながら、不透明な関係を村上氏と持つことは、疑われても仕方ない。

 小泉首相の任期切れが間近となり、いよいよ、今まで小泉さんの下で肩で風を切っていたお偉方の何人かがはしごを外され生贄になり、小泉劇場の最終幕が閉じようとしている。