国民一人あたりの借金額

今朝のニュースで、国民一人あたりの借金額が600万程度になったと伝えていた。者金額を日本の人口で割ったものと言うことだが、これを言われても実感が湧かないであろう。

 謝金を毎月返済しているわけでもなく、請求書がどこかから送られてくるわけでもない。更にこうしているうちに借金の利子は刻々と増え続け、何時かは破綻する時が来るだろう。
 
 だから自分一人がそのお金を返そうと言う気にもならない。これは全く持って国の責任であるといって頬かむりするしかない。
 といって、一体国の責任者は誰と言うことになるが、総理大臣かといえばそうではない。
 総理大臣になった人も言うだろう。これは私が成る以前の問題。歴代の総理大臣の責任ですと。私の出来る範囲でやりましょう。或いは私の後の総理大臣が解決してくれるでしょう。このように誰も積極的に私が借金の責任を取りますという総理大臣は居ない。いたとしてもそんな個人が国の借金を返済できるはずも無い。更に言えば払えませんの一言で又もとの木阿弥に帰すこと必死である。

 断言して言うと、この借金は今後も返す事は出来ない。何故なら返さない事で罰を受ける人はいないからである。もしやるとするなら、法律で国会議員や官僚に借金の責任を取らせるようにするしかない。
 まあこれも、法律を作る人たちなので、そんな自分に不利になるような法律を作るはずが無い。
 
 何時しかこの借金の額は、天文学的な数字になり、利子を支払うだけで国家予算を上回る時が来るのは確実である。この問題が本格的に議論されるのは、利子があと何年かで払えなくなるというような時だろう。

 だから今の時点で、利子を払う余裕があるのなら見ているしかない。或いはそれに対する解決能力が欠けているわけだから何も出来ないのは同じである。きっと又ぞろ消費税値上げなどといって国民全体の負担増を行うのは目に見えている。しかしそのやり方がその場しのぎで大鉈を振るわない限り借金の額は又直ぐ戻り、国民負担だけが借金の額に比例して伸びていくだろうな。

 今後の国政選挙では、借金返済消費税を創設すると言う政党がでなければおかしいが、みんな無責任だからそんな事は到底起こりえないと思う。