集中豪雨

昨日の夕方からの雨は、午後8時頃には止んでいた。今日は、薄曇で空は今までよりはずっと明るい。日中は晴れ間も広がりそうである。

 何時もの夏だと太平洋に大きな高気圧が張り出し、北からの寒気を押し戻すようになる。しかし、今年はその太平洋高気圧の張り出しが弱く、上空にのしかかるように北からの寒気が覆っている。

 そのため南太平洋からの湿った空気が上空の寒気に冷やされ大きな雲ができやすい状況になる。それで今年の夏は、北陸、東北、北海道に掛けて低気圧が横切りやすく、寒気と暖気がぶつかり合う場所にできる前線が北陸から関東に掛けて横たわることになる。

 北海道でもつい先日突然強い雨が降り出した日があったが、同様に昨日、関西・北陸地方に豪雨が降り注いだ。

 その映像で象徴的だったのが、神戸市の都賀川の監視カメラのものだった。つい30分前までは川遊びができる程度の水量で、全く何の危険を感じさせない映像が一瞬の内に両岸の壁を越えそうな勢いの水が溢れた映像に変わっていく様は、恐怖を覚えた。

 この水害で亡くなられた方は本当にお気の毒としか言いようが無い。心からお祈り申し上げる。

 話は少し変わるが、この監視カメラは街中にどんどん設置されている。しかし、これで犯罪が未然に防がれたという話は聞こえてこない。
 例えば防犯カメラに写っていた少女の事件の犯人はまだ逮捕されていない。提供されたのは、ワイドショー的なTV人間の好奇心を少し満たす程度のものでしかない。
 それは、街中に常時ワイドショーのカメラを設地していることに過ぎないのは残念である。

 今後もこの傾向は、変わらないようである。外に出かけるには常に傘は必要であるし、雷にも注意をしなければならない。更に8月後半から9月に掛けては徐々に太平洋高気圧の勢いが弱まって来るので台風が日本列島を通過する。
 普通なら太平洋高気圧の縁に沿うように北上するのだが、今年は南太平洋上でできたものは南方の洋上で停滞し勢力を強めてから北上する。そのためには大気の不安定さが勢力を強めるエネルギーになるため、今年は例年より不安定度が強いため、より巨大な台風が発生する可能性がある。
 夏の終わりから秋に掛けて台風情報に注意をする必要があるだろう。