桜の木

 晴れだが、少し青空の部分が霞がかっている。天気が崩れる前触れである。気温は零度と景色と裏腹に冷え込んだ。

 士別サフォークランドラソンを目標に徐々に走り込みを始めたのだが、体力は確実に衰えている。30代の自分が並走したら遥か彼方に置いていかれそうな状況で有る。

 あの頃の走りに追いつけるだろうか、追いつきたいという思い出走り込んでいるのだが、思うように体が付いていかない。

 更にここ数年の体のケアを怠った付けが今まさに表れ始めている。それは、体が非常に固くなったことである。

 昔なら前屈で床に手のひらが着くぐらいに曲げれたのが指先がかろうじて届く程度に成ってしまった。そして背中の筋肉も固化して体を捻りづらくもなっている。これはまさに老化の始まりと言ってよい。

 今年のもうひとつの目標は、徐々にこの固まった筋肉を柔らかくすることにしようと思っている。やはりその基本は、ストレッチである。昔の本を探してこなければいけない。

 やはり人間、健康が一番である。何をするにしても具合が悪ければ仕事も上手くいかないし、食べ物も美味しく食べることが出来ないからである。

 こうして走り始めてから4週間経ったが、それなりに成果は出ている体重は徐々にであるが減り始め、3kgは減少した。まだまだ目標体重には5kg程減らさなければならないが、これも7月頃には、走り込みの間、故障さえしなければ達成出来そうである。

 まだまだ朝早くに起きて走るには外は非常に寒い。その寒さで、手がかじかむほどである。そのため、何時もなら犬を連れて散歩する人を見かける機会は少ない。これで暖かくなれば、本当に朝早起きの人がゾロゾロと言って良いほど現れてくるはずである。その頃にはきっと桜が咲き始めるだろう。

 桜といえば残念なのは、何時も通るランニングコースにある桜の木が切られてしまったことである。河川の改修工事らしいが非常に残念である。きっと工事を計画した人は、周りに人家の無いこんなところに咲いている桜の木など気にする人は居ないだろうと考えたのだろう。それはあっさりと切られ地面が整地されていた。

 もう少しでピンク色の花を見られたのに思うと何か自分が大切にしていたものを無くしてしまったような悲しさがある。