当落予想

 薄曇り、少し雲は掛かっているが空は明るい。気温もこのままだと上がりそうである。

 
 最近報道各社が世論調査を元に獲得議席数を公表しだした。

 この獲得議席数の予想は、最初週刊誌が30年くらい前に始めたように自分の中で記憶している。
 それが競馬の予想みたいで読者の興味を引いたのかその後も徐々に予想する週刊誌が増え、更にそれに新聞社が追随した形で今に至っている。

 確かに、予想は確定ではないので報道することは自由だが、それがここまで拡大してしまうと、まさに投票行動を抑制してしまいかねない自体に来ている。
 そろそろ何らかの規制が必要な時期に来ているのではないだろうか?

 TVの開票速報の出口調査でも問題に成ったが、一部の世論調査で結果を予想することは、世論調査の精度が問題と成る。
 報道各社が行っているのは、世論調査とそれに加えて専門家による分析を加味して当落を予想しているのだろうが、もし本当に精度が100%に近いなら、投票する前に結果が分かってしまうことに成り、有権者特に支持政党なしの有権者の投票を抑制することに成る。

 例えば、今回も全ての報道が同じなら、結果の分かりきった状況で投票することに成るだろうか?或いは、その予想を翻そうと、投票前に政策的な行動というより、それ以外の興味本位の行動で投票先を変えるとしたら、それは本当の有権者の意志と言えるだろうか?

 このような予想は、選挙期間中は禁止する必要が有るだろうと思う。やはり選挙は、形式的であろうと枠組みに沿った選挙を行うべきだと考えるがいかがだろう。

 もう一つ付け加えるならば、選挙開票は、ある意味宝くじの当選番号を確認するのと同じである。それだから選挙投票をするとも言える。その興味を減じれば投票率は下がるのは当然である。