Facebook

 晴れ、気温はマイナス10度以下、相変わらず朝の冷え込みは厳しい。


引用 CNET Japanhttp://japan.cnet.com/news/business/35015073/

米Yahooは米国時間3月12日、ソーシャルネットワークFacebookを特許侵害で提訴した。Facebookが数十億ドル規模の企業になるために使用した技術の大半は、不正に使われたものだったというのが、その基本的な主張である。

 Yahooの訴状によると「Facebookが基盤とするほとんどの技術について、それを最初に発明したのはYahooであり、それ故に、Yahooはそれらの発明を保護するための特許を米国特許商標庁から与えられている」という。

 それ以外に、今回の訴状では、「Facebookソーシャルネットワークモデル全体」が、Yahoo保有の特許技術に基づいていると主張している。

 過ってのインターネットの雄Yahooが今飛ぶ鳥を落とす勢いのFacebookを訴えるという構図は、傍から見ていると興味を引く。

 既に、インターネットの勢力図から徐々に消え去るように見えるYahooであるが、10年ほど前は、検索サイトのナンバーワンであったのは皆が知っているわけである。

 

 その後、マイクロソフトがこの牙城を崩そうと必死だったが、その地位を奪うことはなく、Googleが登場したことであっという間にYahooが落ちぶれて行った。

 

 そして、GoogleFacebookの登場で、今までの盟主としての座を譲ろうとしている。

 デジタル化時代にあって、ある発想が全世界に広まり、それが主流となる時間が極端に短くなった。まるで時間と競争し企業本体の身をすり減らしていく。

 

 ユーザーの気持ちは移ろい易く、常にその心は新しい出来事を求めている。その要求を事前にキャッチして繋ぎとめることの難しさは、神のごとき能力を持っていなければ無理というものだろう。まさしく神の手は、市場原理そのものである。


 そして、Facebookである。株式公開をまじかに控え、企業価値が今の評価で妥当かという話題になっている。

 その日本での普及度合いであるが、まだまだの様である。何故、日本に個人情報を公開するサイトが根付かないかというと。やはり、某匿名掲示板の存在が大きい。

 もし現在の状態で、個人情報を公開するような仕組みが浸透し、日本人の多くが登録したとしたら、その情報を利用して次々にプライバシーが明らかにされ、誹謗中傷の生贄にされる恐れが多分にあるからである。

 いまでも、匿名掲示板での個人情報の暴露と調査能力はすさまじい勢いがある。あるゴシップネタを追う力に於いてその能力は、恐るべきものである。その状況で、日本にFacebookは根付かないだろうことは多分に想像できる。

 また、facebookが個人情報を繋ぎ合わせる役目を今後も精力的に行い、多くの人が登録された時、その未来は果たしてどうなっているのであろうか?

 

 例えば、日本人の5,6割程度が登録されれば、それは住基ネットよりもすごいネットワークが出来上がる。

 更に、登録数が8割以上になれば、住民票と同等の力を発揮する。そのデータは、国家権力の力で半強制的に提出されるわけでは無く、個人が進んで情報を公開するのだから、その仕組みに反対することはない。

 人にはそれぞれ恥ずかしとか、失敗したという過去があるものである。更に自分の信用した人以外には公開したくない情報があっても、一度その情報を発信してしまえばそれを取り消すことは不可能である。

 

 そういったものを含めて許容しなければならない世界が、幸せな社会なのかそうでないのかは、判らない。

 しかし、間違いなく徐々にインターネットを利用する人間の個人情報は、収集されそれが検索されていくのが当たり前の社会になってきている。