DNA捜査

 曇り、雨が降り出しそうな空模様である。気温は4度。

引用 北海道新聞http://www.hokkaido-np.co.jp/news/donai/567130.html) 

札幌市厚別区で5月、福祉施設職員伊藤華奈さん(25)が殺害、遺棄された事件について、何らかの事情を知っている可能性があるとみて道警が参考人として任意聴取を予定していた札幌市内の30代男性が、自宅前で捜査員に同行を求められる直前に逃走し、後志管内仁木町で首をつって死亡していたことが6日、捜査関係者への取材で分かった。自殺とみられる。道警は「捜査中の事件で、具体的なことはお話しできない」としている。

 この事件、5月4日に起きてから、5月28日に遺体が発見されるまで行方不明の捜査がなされていた。その後、犯人の手掛かりが無く迷宮入りかと思われていたが、被疑者とみられる男性に事情聴取する前に自殺されてしまい真相は解明されないまま消えていく感じである。

 今回の、容疑者として浮かび上がったのは、遺体に残された別人のDNAということである。今の犯罪捜査は、聞き込み物証が主流では無く、被害者に残されたDNAが主流になっているのだなと思った。

 今回、被疑者が東京で事件を起こしその時のDNAが手掛かりとなって事情聴取をする予定となっていたらしいが、その東京の事件が何だったのか不明である。

 

 DNA情報は、個人を特定する有力な個人情報である。犯罪の他に、病気の治療のため、親子鑑定など幅広く使用されるなっている。

 このように広くDNA情報が一般的になると、今度はその情報を何らかの形でデータベースに登録されるようになるかもしれない。

 それを国レベルで行おうとすれば、必ず反対する人は出てくるだろう。ただしそれを国レベルで行わないことで、違法にDNAデータベースができるとこれはこれで問題となる。何故ならその情報は法律の下で規制されるわけでは無くいからである。

 しかし、今回の被疑者とみられる男性のDNA情報が警察のデータベースに蓄えられていることは事実である。これを日本に住むすべての国民が登録するという仕組みに成ると、行方不明者の捜索、今回の事件の際の容疑者の発見など有益なものがある。

 反対に、悪用されれば個人の遺伝子レベルの特異性などが何らかの犯罪に利用される可能性も出てくるだろう。今回の件で思いついたことを書いてみた。