北海道コンサドーレ札幌

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 今日の朝のニュースで報じられた「北海道コンサドーレ札幌」であるが、チームが出来た時から札幌一辺倒の名前に疑問が有った。

 北海道の中で札幌だけが特別な地域であるという違和感である。北海道一本でまとまるなら一層の事「コンサドーレ北海道」と札幌の名前を外す方が良いと思のだが、札幌の名前に愛着がある人も多いと思われるので、一度、調査するのも良いだろう。

 札幌も含め都市名をチーム名に採用するJリーグチームが多かった。しかし、後発に成れば成る程徐々に都道府県名を主体とするチームが増えてきた。それもこれも最初の経緯が実業団チームを主体とするところが多く、それ程都道府県を代表するという気持ちが乏しかったのだろう。

 ある意味、まだ経営を支える大企業がまだ元気だったので、それ程地元からバックアップしてもらおうという気概が乏しかったのだと思う。それもある意味バブルの名残りと思う。

 今でもバックに大企業が支えてくれるチームは良いが、それが乏しい地方のチームにとって何をするにも市民の支えが無ければ運営していけない所が大半である。更に、ホームスタジアムも自前で持つことは厳しく、県や地方自治体におんぶに抱っこという所も多い。

 コンサドーレ札幌というチームも、石屋製菓がバックアップしていてくれてはいるが、あくまでそれは地方の一企業であり、この先も永遠にバックアップしてくれる保証は無い。北海道土産が何時までも「白い恋人」しかないという状況は続かないのは当たり前の事である。

 今後、チームの財政基盤を強化するには、それなりの有力企業がもっと支えてくれないといけないし、広く薄く札幌以外の道内企業に支えてもらうには、やはりチーム名が札幌というわけには行かない。

 コンサドーレ札幌という札幌という名前が入ったチームに道内各都市の企業が積極的に応援しようという気持ちが起こりにくいと思う。

 来季から名前に北海道という地名が入ったが、既に日ハムなどは経営戦略の意味から早くから名称に北海道と入れている。日ハムはハッキリわかる企業名だけにバックアップしやすいように都道府県名を冠として入れる動きは早かった。

 そういう意味で、今までのコンサドーレ札幌の社長というのはお飾りに過ぎず、結果的に行動してこなかった証である。社長が変われば会社が変わるとい典型例でもある。

 みんな、社長は象徴で何の力もいらないと誤解する人もいるかもしれないが、その存在意義で社員を動かすことができる。ただの天下り社長では、組織を発展させようという気概が乏しい。

 今回名前を変えるという方向性は判った。今後は、それを上手く利用して次の発展につなげるかである。もし専用スタジアムが地方都市にできれば札幌を捨て出でもそちらで試合をする位の転換をして欲しい。