寒波

 晴れ、気温はマイナス20度。放射冷却現象でここまで気温は下がった。当然北海道上空に寒気が入り込んだ影響があるのは言うまでもない。

f:id:intol:20170113072533p:image:medium(by Windyty 上空7000mの気温)

 これを見てもらえばわかるが、北海道の北側に強い寒気の塊が居座っている。これが北海道に猛烈な寒さをもたらしている原因である。普通ならこのまま数週間居座るので当分この寒さは続く。

 しかし、こういった寒さも北海道ならではの生活の一部である。水道凍結に注意しなければならないし、当然ストーブは点けたままで暮らさなければ、余程断熱の優れた住宅でない限り寒さをしのぐことはできない。

 12月から灯油の値上がりが続き今では当初の頃よりもリッター辺り20円ほど値上がりしてしまった。ニュース解説ではOPEC原油生産調整の影響と言っているが、何故か寒い需要期になると灯油は値上がりしてくる。これは需要と供給のバランスと言ってしまえば簡単だが、必ず需要期に値上がりするのは、やはり必需品である灯油を買わなければならない消費者の弱みに付け込んでいる部分もある。買わなければ死んでしまうからである。

 需要期に値上げせずに需要が少ない夏場に値上げしても買い控えが出てしまい上手く価格転嫁できないためという部分も存在する。この部分は経済原理で動いているとしか言いようがない。

 しかし、今後も灯油を燃料とする暖房も徐々に自然エネルギーに変わってくると思われる。ここまで飽和した感がある太陽光パネルによる電気供給も一段落しており、今後太陽熱をそのまま熱エネルギーとして利用する方向にも使われるだろう。

 太陽光パネルは、光を電気に変える役割をしているだけでその他の熱エネルギーは捨ててしまっている。今後、この捨ててしまっている熱エネルギーを電気変換するかあるいは熱をエネルギーとして蓄えるハイブリッドな製品が必ず出てくるはずである。

 そうなれば太陽の光と熱を蓄える究極のエネルギー供給装置が出来上がるはずである。そうなると化石燃料の時代は終わりを告げるだろう。更に原子力の必要性も必然的に下がってくるはずである。