日本代表 対タイ

 曇り、気温はマイナス1度。昨日は晴れて曇って雨が降って霙になり雪が降るという天候のオンパレードだった。アスファルトに薄く張った氷が靴底を滑らせる。

 昨日は、日本代表の試合がありタイと試合をした。結果は4-0と大勝だったが、タイ代表を甘く見たのか軽率なプレーが頻出しゲームとしては大味だった。得点を取れたがあの守備は何とかしないと残り3試合足元を掬われかねない。

 昨日の試合の肝は、やはり長谷部、今野と怪我で欠場した後に誰が入るかだったが、それが驚きの酒井高徳だった。ドイツではボランチもやっているらしいが、あのボールさばきはもう一人周りを見てゲームを落ち着かせるタイプがいないと厳しい。相方が山口とお互い動き回るタイプが前で守備をするのは、動いた先でボールを奪えなければCBの前がスカスカになる。それで焦ったのか森重、吉田も慌ててしまい相手にパスをするという危険なプレーを連発する。格上の相手ならあの時点で万事窮すである。それが上手くいったのは相手がミスをしてくれたからである。

 更に悪いことにそのちぐはぐさがチーム全体に波及してしまったことあの慌てぶりは久しぶりに見た。それを救ったのが久保の得点であった。あれで落ち着いたかに見えたが更にミスは続き本田を入れてある程度落ち着きを見せ試合を終わらせた。

 そして何といっても昨日の試合の注目点はチャナチップのプレーであった。7月からコンサドーレに加入する選手の力量が見れるとあって彼の一挙手一投足を画面で注目した。

 攻撃の部分はコンサドーレに入っても十分やれるし面白い存在である。ボールさばきなど周りが良く見えてパスを出せる選手である。間違いなくトップ下の選手といえる。ただし、コンサドーレに加入して試合に出た場合に苦労すると思われるのは守備ということになるだろう。

 昨日の試合で前線でのプレスなどは殆どせず攻撃のタイミングを計るタイプで、まさしくメッシの動きをまねした感じである。その点は、守備を免除されるほど得点能力に優れてはいなさそうなので苦労するだろうし、チームとして使いづらい点になりそうである。

 しかし、若手が伸び悩む中あのタイプの選手の存在は、ある意味試合を面白くさせる後半交代出場選手として使うのが良いのではないかと思う。ドリブルの切れも良いし、相手の足が止まった時に生きるタイプのような気がするがどうだろう。

 昨日はそういう試合でした。