ルヴァンカップ vs磐田 2-3

 曇り、気温は15度.風が冷たくちょっと肌寒い.

 

 昨日は、ルヴァンカップを見にドームへ行ってきた.丁度開始一時間前に着いたのだが、それ程席は埋まっていなくルヴァンカップの試合だなと感じる.天皇杯もそうだがやはり終盤にならないと見に来る人が少ないのは、まだサッカーが北海道に根付いていないのかなと思う.将来的にどうなるかは判らないがやはり北海道は広くそれ程交通網は発達していないとなればやはり見に来る人は試合会場に気軽に来れる人に限られてしまうのは致し方ない.

 

 この試合に引き分け以上で自力でベスト8に進むことができるし、丁度代表ウィークでリーグ戦も空くということで主力を出すのは当然になる.しかし、小柏選手は怪我で欠場、駒井選手、菅選手はベンチ外、更に中村選手は累積で出られないというように全てが主力ではない.

 そこで先発は、クソンユン、西野、岡本、宮澤、福森、深井、荒野、金子、ルーカス、キムゴンヒ、浅野となった.

 相手の磐田のメンバーは失礼だが殆ど知らない選手ばかりとなってしまった.唯一先発にいる遠藤保仁選手だろう.

 試合は、開始早々ルーカス選手のシュートが決まり先制する.しかし、これがコンサドーレにとっては裏目に出たかもしれない.前目の選手は簡単に点が取れると思い次は俺とばかりに攻め込むし後ろの選手はそれなりに相手の攻撃を交わしながらボール回しを優先し時間を進めようとする.その中で何となく呼吸が合わずパスミスからカウンターを食らい危ない場面を何度か作る.相手選手のシュート精度が高ければ同点にされていただろう.

 コンサドーレの攻撃時は相手が帰陣しゴール前を固めているのに対し、相手の攻撃時には、今sドーレ側は選手全員前掛になっているためゴール前はスカスカ状態になっているため相手のチャンスは即ピンチとなってしまっていた.ただし、前半はそれでも体力が余っているため相手についてマンツーマンを保てていたが後半はそれができなくなってしまっていたのはゲームを決めた要因だろう.

 前半半ばに西野選手が怪我で田中駿太選手に交代したのが予定外だったがそれでも前半は1-0で終わり、後半開始時にキムゴンヒ選手からミラン選手に交代したのは、前半のキムゴンヒ選手のボールキープに問題があったかもしれない.監督はポストプレーを期待していたのだろうが相手のDF競り勝つような感じでもなかった感じがした.監督は、昔、ジェイ選手や都倉選手の時のようなポストプレーで前進し、その落としを浅野選手が拾ってという考えだったのだろうが、そのプレーは殆ど無く左はルーカス選手、右は金子選手の切り返しで攻めるのが殆どだった.それに対しては磐田は2枚で守る守備を徹底させ上げたボールに対して体を寄せることに集中していた.そこでボールキープの役割をミラン選手に変えたのだと思う.

 しかし、コンサドーレの攻撃はあまり機能しなかった.前目でボールキープを期待されたミラン選手はトラップに難がありそれを拾われてカウンターを食らう繰り返しとなる.何度もそれをしているとやはり相手に勢いが生まれ前半より積極的に前に出てくるようになりそこからボールを繋がれ失点.相手チームと違いゴール前を固めきれていないため選手は戻っていても対応できなかった.当然選手たちも引き分けでも突破できることは判っていただろうからそれ程慌てていなかったと思うが、ミシャ監督は違ったに違いない、主力を先発させ相手は格下のJ2で戦っているわけでJ1で戦うコンサドーレの力で圧倒したかった違いない.相当お怒りモードになっていた.

 そして、宮澤選手と浅野選手に代え馬場選手、中島選手を入れてくる.それで少し息を吹き返した相手のファールからPKを獲得し深井選手がゴールを決める.この試合当日の午後から復活した深井選手のドキュメンタリーで感動したばかりだったのでこのゴールは一層感慨深いものがあった.

 それで試合を終わりにできれば良かったのだけれども、その後立て続けに2失点してしまう.その間に深井選手に代わり西選手が入ったのだが、浮足立ったとしか言いようがない.最後はせめて同点にしようとコンサドーレ側が猛攻撃を仕掛けるのだが、得点には至らず敗戦となる.

 しかし、他会場の結果から予選は突破したとアナウンスがあったが、相手を圧倒しての勝ちゲームで勢いを付けたかったところが負け試合ということで早々に会場から抜け出すことになる.

 

 やはり攻撃については小柏選手の離脱は今後に影響しそうだ.またシャドーに入る選手が今日は不在だった.そのため前と後ろを繋ぐ存在がいないとコンサドーレの攻撃は機能しないというのも判った.その役割はやはり駒井選手が適任なのだろう.それに代わる選手は、怪我の青木選手或いは小林選手になるのだろうが、ある程度選手層は厚くなったが、機能するにはある程度慣れが必要だということが理解できた試合だった.

 理想は、誰が出ても同じようにプレーできるチームなのだが、ミシャ式の場合、ある程度選手たちの発想に頼る部分が大きい.攻めるセオリーがあるがそれのタイミングを取ることができなければバラバラになってしまう.特に今日のようにゴール前を固めれれると途端に得点を取れなくなりマンツーマンの欠点である一人剥がされるとカバーする選手が居なくなるというところで不具合を起こしている.コンサドーレに必要なのはマンツーマンから外れたゴール前を一人で守備をしてくれるような選手だろう.

 昔、コンサドーレに在籍し後に名古屋に移籍したダニルソン選手のような選手である.荒野選手がそれに違いないが守備の点では物足りないしそれ程足が速くない、岡村選手はそのタイプになれるだろうか?マンツーマンディフェンスを今後続けるならそのタイプは是非補強すべきだろう.

 ルヴァンカップは首の皮一枚繋がり上に進めたが、こうなると夏場に向けて戦うリーグ戦が心配になってきた.総得点の多さに守備は目を瞑っていれたが、上位進出するには今のままでは無理だろう.順位は関係なく見ていて楽しいチームをつくるのは良いようで悪い.その辺りの調整は必要で果たしてミシャ監督の下でそれが達成可能か?ミシャ監督は結果を出すと言っているのだから今シーズンを信頼して結果を待つしかない.